寺西ジャジューカと申します。39歳です。完全なるアラフォーです。こうしておじさんの立ち位置に立ってると、時に“若い力”がまぶしく感じられるわけですよ。
例えば、工藤新一君。ええ、江戸川コナン君のことです。なにしろ、あんなに若いのにあまりにもな数の難事件を次々と解決してるから!
そういえば今、『名探偵コナン』とリアル脱出ゲームがコラボしているらしい。原宿ヒミツキチオブスクラップにて開催中「ロンドン警視庁からの脱出」に挑戦してみようと、この夏は思い立ったわけです。
というわけで、やって参りました! 会場へ足を踏み入れると、挑戦者たちはまさしく老若男女。
グループで来場した人もいれば、私のように一人着の身着のままやって来た人もいる模様。
今回のリアル脱出ゲームは団体戦。6人1チームとなり、皆が一丸となって謎解きに挑戦します。とは言え、1人で参加しても大丈夫。スタッフさんがランダムに班分けしてくれ、うまいことどこかのチームに属することができるみたいだから。
そして、私が所属したチームはこちら。
何も分かってないのに意味ありげにマップを指差してるのが私。他のメンバー構成は、以下です。
●男性/32歳 「コナン君のことは、あまりよく知りません(苦笑)」
●男性/25歳 「コナン君は、世代なのでよく観てました」
●男性/23歳 「コナン君は好きです!」
●女性/23歳 「コナン君、大好き!」
●女性/23歳 「好きです、コナン君!」
今回のゲームで重要なこと、それはチームワークです。同じテーブルを囲んでいる6人全員がチームメイトとなるので、とりあえず結束しましょうか。テーブルの中央を向き、目と目をしっとりと見つめ合って挨拶しましょうよ。では、見つめ合って……よろしくお願いしまーす! ……う~ん、まだ気合が足りないかも。見かねたスタッフさんが誘導してくれ、改めて結束を誓い合います。
「私たちの心と、真実は~……いつも1つ!」
どこかで聞いたことのあるセリフ! はい、これで我々は大親友です。
では、「ロンドン警視庁からの脱出」のストーリーを説明しましょう。
【ストーリー】
我々は、「東都ロンドンシティ」というテーマパークにやってきた。広大な園内にはタワーブリッジコースター、バッキンガム迷宮、大英博物館シアターと有名施設を模するアトラクションが立ち並び、どうやらロンドンの街並みを模しているよう。
メインアトラクションは、難関ミステリーの呼び声高い「ミステリーゲーム」。これに挑戦すべく同園へ訪れた我々であったが、偶然、ミステリーに目がない“2人の探偵”(コナン君と平次君)も居合わせているらしい。
さあ、いよいよ「ミステリーゲーム」が開幕します。……と思いきや、園内に爆発音が響き渡った!
これは爆弾魔が仕掛けた“命がけのゲーム”の開始を知らせる音。なんと、園内には3つの爆弾が仕掛けられているようです。この爆弾を解除するには、爆弾魔が残した一冊の仕掛け絵本に隠された真実を解き明かさなくてはならない。
我々は東西の名探偵と力を合わせ、“死のゲーム”を生き残ることができるのか!?
なんと我々、テーマパークへ遊びに来ただけなのに命の危険に晒されてしまったようです。爆弾を解除するため、ガチの謎解きをしなければならない流れに……。
命が惜しいので、各チーム一斉に謎解きに取り掛かります!(今回は同時に約10
チームが参加)
手がかりは、仕掛け絵本と多量の紙類。
これらには謎を解く足がかりとなる情報が記されており、一心不乱に“即席名探偵”たちが解き明かしていきます。
このリアル脱出ゲーム「ロンドン警視庁からの脱出」では、情報の共有と役割分担が重要になってくる。どんな小さな情報でもいいので、気付いたことや見かけたことはチーム内では共有すること。予想もしなかったことが、謎解きの大事な手がかりになっていたりするので……。
あと、会場内に展示・掲示されている資料が謎を解くヒントになる場合もあります。気になる情報は、スマホやデジカメで撮っちゃいましょう。電子機器の使用はOKです!
ゲーム中に何回か前方のスクリーンから情報が与えられるので、これも漏らさずチェックしておくこと。
とにかく、何でもやってみるという姿勢が謎解きへの近道です。事実、「こんなことやっても無駄だろうな」という行動をダメ元で行ってみたら、それが謎解きの大きな鍵になっていたなんてことが数回あったし。
謎を解こうにもわからなければ、チームの仲間に任せてしまうのも手です。解くべき謎は同時進行でいくつもあるので、わかる謎解きを率先して担当するほうが合理的。メンバーそれぞれの成果の結晶が、爆弾の解除につながるわけです!
でも、私に限ってはどの謎解きに関してもお手上げ状態。大部分をチームメイトに丸投げしてしまっているので、ご覧の通り手持ち無沙汰になっています。表情だけは真剣そうにしてるけども。取り繕ってんじゃないよ!
そんな中で気になるのは、会場内に響き渡る「ピッ、ピッ、ピッ」という音声。これは爆発へのカウントダウンです。ソワソワしすぎて、おしっこ行きたくなってきたぞ……。皆さん、この脱出ゲームに参加する際は、くれぐれも事前にトイレ済ませておいてくださいね!
あと、もう1つ。我々の隣のテーブルの小学生5人と保護者で結成されたであろうグループが、スゲー気になる。だってこの子たち、めちゃめちゃ優秀なんですよ。我々のチームが1つのチェックポイントを通過して悦に入ってても……
隣の子たちを見ると、ずっと前にとっくに通過してる。いつも、明らかにウチらより先を行ってて。君たち、“リアルコナン君”じゃねーのか!?
兎にも角にも謎解きに没頭してると、「爆発まであと5分! まだ諦めないで!」と残り時間がわずかなことが場内アナウンスで知らされます。もう!? マジかよ!
そして、最後の謎を解き明かすまでには至らないままにゲームは終了。タイムアップです。ただ、本当に、爆弾を解除できるほんの手前までは辿り着いていたんですよ。あと5分あったら、絶対クリアできてたって!
でも、ホッとしました。今回、制限時間の60分以内に爆弾の解除に至ったチームはいなかったようだから。
この「ロンドン警視庁からの脱出」は平均脱出率が約8%となっており、実はかなり高難度に設定されているそう。他のリアル脱出ゲームの脱出率は約15%なので、その難しさは、ある意味、立証済み。
とは言え、私のようなおじさんが混じったグループよりも隣の小学生チームのほうが優秀だったりするし、難しいからと言って必ずしも“大人向け”なわけじゃありません。大人も子どもも、同じようにウンウン悩むゲームです。
いやぁ、久々のドキドキ体験でした。そう考えると、カップルで挑戦するのもいいのかも。だって、心理学には「吊り橋効果」という理論があるじゃないですか? スリリングな体験を共有した男女には恋愛感情が芽生えやすいという、アレです。爆死するかしないかのソワソワ感をカップルで共有したら、燃えるかもしれませんね。爆弾だけに……。
あと、コナン君の親友でありライバルの平次君が大活躍した劇場版第21弾『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』を観ておくと、よりゲームを楽しむことができるかもしれませんね。今回のリアル脱出ゲームでも、コナン君への対抗心が剥き出しの平次君です。
ちなみに、今回私が挑戦した「ロンドン警視庁からの脱出」と連動した、『名探偵コナン』のスペシャルエピソード「絵本から飛び出す爆弾魔(前後編)」が今冬放送決定とのことです。
写真:小林玲
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