こんにちは、SCRAPマガジンライターの飛田恵美子です。
リアル脱出ゲーム×鬼滅の刃『鬼棲まう那田蜘蛛山(なたぐもやま)からの脱出』。みなさん、もう体験しましたか?
推奨年齢は中学生以上ですが、大人にサポートしてもらって挑戦する小学生も多い多いというこのゲーム。私も遠方に住む姪と甥を誘って遊んでみることにしました。
姪は小学5年生、甥は小学3年生と保育園の年長児。甥っ子たちにはちょっと早い気もするけど……はたして最後までたどり着けるでしょうか?
工作要素たっぷり。ヒントも充実しているので、子どもでも楽しめる
本作『鬼棲まう那田蜘蛛山からの脱出』は、好きな時間にスタートできるキット通販型のゲーム。SCRAPのオンラインショップ、または全国のリアル脱出ゲーム店舗からキットを購入し、スマホやパソコンから専用サイトにアクセスしてプレイします。
私たちはそれぞれキットを用意して、LINE通話でつないで同じ時間にスタートすることにしました。これなら遠方に住んでいても、感染を気にすることなく一緒に楽しめます。なお、子どもたちだけだとさすがにパソコン操作などが心もとないので、姉(子どもたちの母)に横についていてもらいました。
キットには、「壱」「弐」「参」と書かれた封書や那田蜘蛛山の地図などが入っていました。ボリュームたっぷりです! QRコードを読み取ってサイトにアクセスすると、ストーリーが流れました。
本作の舞台は那田蜘蛛山。プレイヤーは鬼殺隊事後処理部隊「隠(かくし)」の一員として、お館様こと産屋敷耀哉に手渡された文献を読み解き、蜘蛛鬼と戦う炭治郎たちをサポートするという内容です。ちょうど2019年に放映されたTVアニメ“「鬼滅の刃」竈門炭治郎 立志編”の山場となったあたりのストーリーですね。昨秋公開された映画のネタバレはないのでご安心を。
ちなみに、同封された「はじまりの書」には登場人物紹介も載っていて、「鬼滅の刃」を読んだり観たりしたことがなくてもプレイできるようになっていました。「すごい話題になってたけど、実はよく知らなくて……」という方も、本作を体験すれば堂々と鬼滅語りができるようになるはず!
序盤は点線に沿って紙を切り離し、パズルのように地図をつくり、山折り谷折りしてモチーフを組み立てて……といった作業が多く、姪たちは手分けして取り組んでいました。こういう工作要素があると、小学校低学年や保育園児でも参加できていいですね。
ハサミとセロテープ、筆記用具を使います!
謎も比較的やさしく、提示された情報と目の前の地図などを照らし合わせれば答えにたどり着けるようになっています。姪は「この画像ではこうだから〜……答えはこうじゃない?」と自力で解いていました。すごい!
ちなみに、画面に表示される説明文は姪が音読してくれたのですが、「討伐」などの難しい漢字もすらすら読めていてびっくりしました。「鬼滅の刃」を読んでいるうちに覚えたのでしょうか。ちょっと会わないうちにどんどん成長していくなぁ……。
謎を解いたときに流れるアニメ映像も必見! 那田蜘蛛山編って、炭治郎、善逸、伊之助それぞれに見せ場があるし、戦闘シーンのエフェクトがめちゃくちゃかっこいいんですよね。「あ〜そうそうこのシーン好きだった!」と思わず浸ってしまいました。
水柱・冨岡義勇や蟲柱・胡蝶しのぶも登場するし、本作のために録り下ろしたセリフも聞けるので、キャラクターや声優さんのファンにはたまらないのではないでしょうか。
ただ、後半に進むにつれて、少しずつ謎の難易度が上がっていきます。俯瞰して考えたり、発想を転換したりしないと解けない問題も多々。このあたりはさすがに小学生には難しいかな。
でも、ひとつの謎にヒントがいくつもあり、まずはひとつめのヒントを見て、それでもわからなかったらふたつめのヒントを見て……と、自分たちのレベルに合わせて進められるようになっていました。大人はヒントなしで頑張って、子どもはヒントを見て考えて、という進め方もできそうです。
最後の大謎は、ヒントを見た上で解いても思わず「あっ!!!」と声が出てしまう、SCRAPらしい謎でした。気づいたときの姪の驚いた顔、可愛かったなぁ。初めてのリアル脱出ゲーム、頭の中で答えが結びついたときの爽快感やアハ体験を味わってもらえたんじゃないかと思います。
「那田蜘蛛山での戦い」の裏には、私たち「隠」の活躍があった
何はともあれ、無事任務を遂行し、那田蜘蛛山から脱出することができた私たち。「想定所要時間は120分」と書かれていましたが、たっぷり180分かかりました。長い戦いだった……! でも、キット通販型ゲームは途中で自由に休憩できるし、自分たちのペースで進められるのがいいですね。判断が遅くても鱗滝さんに怒られることはありません。
姪は最後まで集中して取り組んでいましたが、甥たちは途中で戦いごっこをしたり、天気がいいからと庭で遊びはじめたりしてしまいました。まだちょっと早かったかな……。
今回は大人1人で子ども3人を見る形だったのでサポートしきれなかったけど、子ども1人に大人1人がついて一緒に取り組むことができれば、低年齢の子も楽しめるのでは、と思います。
姉は「親目線では、普段スマホに夢中な子どもたちが工作や謎解きに集中していて嬉しかった!」と話していました。
キットを購入するだけでプレイ可能で比較的参加の敷居も低いので、謎解き初心者の方や「鬼滅の刃」ファンにとくにおすすめしたいです。お館さまからの指令を受けて、鎹鴉(かすがいがらす)を使役して。本当に鬼殺隊の一員になった気分を味わえますよ。
リモートでプレイするのは初めてだったので不安もありましたが、組み立てたものを画面に映して共有したり、状況を整理して考えたりして、ちゃんと「一緒に遊んでいる感」を感じられました。離れていても「絆の糸」は繋がっていますね……。
まだまだ気兼ねなく外出できる状態ではないいま。家族や友人と自宅で鬼滅脱出に挑戦してみてはいかがでしょうか。どのようなときでも誇り高く、楽しく生きたいものですね。ご武運を!
■鬼棲まう那田蜘蛛山からの脱出
キット販売期間:販売中〜2021年8月28日まで
プレイ可能期間:2021年11月28日まで
https://realdgame.jp/kimetsu/