【寄稿】「夜の巨大監獄からの脱出」体験レポート!
公開日:2018/09/16
※こちらの記事は、2018年〜2019年に『夜の巨大監獄からの脱出』を全国の遊園地で開催した際の体験レポートです。
みなさん、こんにちは! ライターの中野と申します。
リアル脱出ゲームの経験は、過去に一度だけ。常設型の初心者用に挑戦し、脱出できぬまま儚く散りました。そんな私が、なんと屋外の! しかも夜の! 広々とした遊園地を舞台にした、壮大なリアル脱出ゲームに参加してきました!
今回参加したのは、「全国夜の遊園地シリーズ 夜の巨大監獄からの脱出」。ひらかたパーク(大阪:9/14〜9/30)、北海道グリーンランド(北海道:10/6〜10/8)、浜名湖パルパル(静岡:10/27〜11/4)、ナガシマスパーランド(三重:11/16〜11/25)、さらに2019年春には広島、福岡、東京と、全国7会場で開催される、リアル脱出ゲームの中でももっとも人気を集めるリアル脱出ゲーム×遊園地の大人気イベントです。
■囚人服を着てきても全然浮かない
今回は、遊園地だった跡地に出現した巨大監獄「アルカトラズパーク」がストーリーの舞台。そこに投獄された参加者=囚人たちは、敷地内に散りばめられた謎や暗号を解いて巨大監獄からの脱出を図る、いわば囚人たちによる“脱獄パーティー”なのです!
参加したのは、大阪・ひらかたパークの開催初日である9月14日!
19:00開場ですが、ひと足早く18:30にひらかたパーク正面玄関口へ到着。一緒にリアル脱出ゲームに挑戦する先輩と落ち合いました。ちなみに先輩は、リアル脱出ゲームは初めて。「ふたりで“とんち”を出し合って、なんとか脱出しましょう」とまだ見ぬ巨大監獄に想いを馳せます。
玄関前にはリアル脱出ゲームを心待ちにしている猛者たちがすでに集まっており、“巨大監獄からの脱出”だけに、ボーダーの囚人服に仮装した人たちの姿もたくさん! 開始前からすでに囚人気分を楽しんでいる皆さんのテンションに、シャツにパンツという超プレーンな格好で来てしまった私は「しまった! せめてトップスだけでもボーダーにしてくるんだった…」と後悔しました。
■幻想的な夜の遊園地の雰囲気と演出にうっとり
いよいよ開場し、敷地内へ!
日中は子どもたちのはしゃぐ声や、大勢の家族でにぎわっていたであろうひらかたパーク。しかし閉園後となると静寂に包まれていて、点在するアトラクションも、子どもたちを乗せて喜ばせるわけでもなく、ただそこにじっと佇んでいるだけ。まるで、ここだけ特別に時が止まったような、不思議な感覚に包まれました。
そんな夜のひらパーですが、ここは巨大監獄で、私たちは囚人。敷地内に入れば、老いも若きもみな囚人なのです。皆、何の罪を犯したのか? 最初の集合場所である野外ステージへ向けて、緩やかな坂を上がっていく囚人の行列。
行く道のあちこちで、囚人たちが脱走しないか、看守たちが目を光らせていました。「こっちだ!!」と看守に命令口調で誘導されるにつれ、「あぁ、私は囚人なんだな」と気分はますます囚人モードに。一方で、「ケガしないようにゆっくり進めよ!」と優しい心遣いもあり、ホロリとさせます。
■脱獄×パーティー!
野外ステージ の入り口で最初のキットを受け取り、いよいよリアル脱出ゲームの幕が開きます!
野外ステージには大画面があり、オープニングVTRで、私たち囚人が置かれた状況を解説。VTR終了後、巨大監獄「アルカトラズパーク」の看守がステージに。「今日は、お前らのために、普段のうっぷんを晴らす慰安パーティーを開催するぞ! お前たち、うれしいか〜!?」。すると囚人たちは、こぶしをふりあげ「イェーイ!」と、看守と囚人たちによるコール&レスポンス! ところが、ひょんなことからこの慰安パーティーが脱獄パーティーになってしまい…!?
脱獄するまでのタイムリミットは65分! 脱獄できなかったら待っているのは死刑の運命! 脱獄を目指し、敷地内に散りばめられた謎を解くため囚人たちが一斉に散り散りバラバラに!
突然の展開にまったくついていけていない私は、まず今の位置を確認しようと不慣れな手つきでキットに入っていたマップで今の位置を確認。その間、先輩は冷静に謎を解いてゆきます。複数いると、このように手分けして攻略していけるのでとってもオススメです!
■謎解きも景色も全てが圧巻
ひとまず最初のポイントを探しに敷地内へ。巨大監獄だけあって敷地は広く、しかも暗いので、自分がいまいる位置をしっかり確認しながら進んでいくのがベストです。とはいえ、大勢の人の流れがあるので、ビギナーはまず人の波に乗ってみる、というのもひとつの手かもしれません。
大勢の囚人たちの多くは若い男女でしたが、なかには子どもたちの姿も。さらに「ひらかたパーク、小学校の遠足以来やわ。なつかしい〜」とワクワクしている妙齢の女性グループも。そうですよね、大人になったら遊園地って、子どもがいないかぎりなかなか訪れることはありませんもんね…。ちょっとノスタルジーな気分に浸る私たち。
アトラクションもイルミネーションでライトアップされていて、色とりどりに光るメリーゴーラウンドや回転空中ブランコを見て「きれ〜い!」と写真を撮りまくる私と先輩。さらに、ふと目をやるとキラキラと輝く夜景が! 観覧車近くのやや高台になっているエリアからは、枚方の夜景を楽しむこともできちゃうんですよ!
「早く謎解きしろよ!」というツッコミが聞こえてきそうですが、普段来ることのない夜の遊園地をひとりじめ気分で満喫できるのも、この脱出ゲームの醍醐味だと思います!
謎をひとつ解けば、次のポイントへ移動してまた謎を解く。その繰り返しなので、広大な敷地内をとにかく歩きまくって謎を解かねばなりません。
そんなこんなで、全部の謎を解明するまでもう少し! もうゴールは間近か…? と思ったところで残念ながらタイムアップ…! 脱出、失敗! 死刑宣告! ボーゼンとする私と先輩。「イルミネーションの写真を撮りすぎたか…」、「あの謎に、あんなに時間をさかなければ…」、「など、悔しさとともにいろんな反省が頭の中を駆け巡ります。
ゲーム終了後は、再び野外ステージ に集合。解き進めた謎や問題の答え合わせと解説が行われます。驚きのタネ明かしに「おぉ〜!」、「うわ〜!」とどよめき、「あそこまではわかってたのに〜!」と悔しがり、興奮冷めやらぬ参加者たち。
この日、参加したのは囚人達で、見事に監獄からの脱出に成功したのは68名でした! 大きな拍手で成功者の栄誉を称えました! おめでとう!
■野外でのリアル脱出ゲームポイントまとめ
・スニーカーで参加!
広い遊園地内をものすごく歩くので、履きなれたスニーカーで参加するのがベスト! ちなみに、リアル脱出ゲームに参加中の私の歩数を万歩計で測ってみると、5,228歩でした。
・空模様が気になる時は対策を!
もし参加したい日程の天気が怪しい時は、傘やレインコートを準備するなど対策を万全にしましょう!
・水分補給を忘れずに!
とにかくめちゃくちゃ歩くので、たとえ涼しくなった季節でも喉が乾きます。お茶やジュースのペットボトルをバッグに忍ばせておきましょう。
・オリジナルクリップボードを活用!
イベント中、たくさんのキットをもらうので、整理整頓はとても大事。雑な私は、ことあるごとに「あのキット、どこへ行った!?」とバッグの中をガサゴソする羽目になりました。キットをクリップで留められ、しかも下敷きが付いているので回答を書き込みやすいクリップボードはとても便利です!
・スマホのカメラ機能をフル活用!
ポイントで謎が書かれたボードを撮影しておけば、その場所を離れても謎を解くことができます。敷地内にはベンチもあるので、座りながら画像フォルダに撮りためた謎を見ながら一気に謎解きを!
⬛︎参加者の声
終演後、参加された方々に感想を聞きました!
【脱出失敗】
「去年も来て脱出に失敗し、今年も失敗したからすごく悔しい! 最後の謎が解けるところまではたどり着いていたのにダメでした!」
(大阪から来た20代女性、リアル脱出ゲーム経験10回以上 ※屋外は2回目)
「ラストにまさかの仕掛けがあって、一緒に参加した友だちと『えぇ〜!』と顔を見合わせるほどびっくりしました! 解けた人は本当に『すごい』のひと言です!」
(大阪から来た40代女性、 リアル脱出ゲーム経験3回目)
【脱出成功】
「脱出できるとやっぱり気持ちいいですね〜。参加するなら、ぜひ囚人服のコスプレをおすすめします! グッズもいっぱい活用しましょう!」
(名古屋から来た30代男性、リアル脱出ゲーム歴6年)
「今回の脱出ゲームは、本当に心から楽しめる感じ! 閉園後の遊園地をあちこち歩きまわれたのも特別な感じがしてよかったです」
(京都から来た30代女性、リアル脱出ゲーム歴9年)
みなさん、「全国夜の遊園地シリーズ 夜の巨大監獄からの脱出」を心の底から満喫できたようです!
脱出失敗組の私の感想は…とにかく悔しい! のひと言。でも、ひとつの謎を解いた時の感激はクセになります。さらに、歩き回った後の心地よい疲労感も相まって、なんともすがすがしい気持ちになります。
また、パーティーゲームあり、ダンスありと、舞台演出にも力が入っており、ショーとしても十分に楽しませてもらいました!(これまでのリアル脱出ゲームと比べても相当手が込んでいるようです!)
イルミネーションでキラキラ輝く夜の遊園地を駆け巡る「全国夜の遊園地シリーズ 夜の巨大監獄からの脱出」の壮大なスケールを、ぜひ体感してくださいね!
ライター 中野純子
夜の巨大監獄からの脱出
特設サイト▶http://realdgame.jp/kyodaikangoku/
2024/10/29 18:00 修正更新