プロジェクションマッピングで脱出ゲーム!?「不思議な晩餐会へようこそ」に初心者チームで挑戦してみた
#ProjectionTableGame #リアル脱出ゲーム #レポート #下北沢ナゾビル
公開日:2017/01/16
初めましてmegayaと申します。
普段はweb系のプログラマーをやりながら、デイリーポータルZというサイトなどで記事を書いています。
今日はとあるリアル脱出ゲームに参加するために、下北沢にある「アジトオブスクラップ下北沢ナゾビル」という場所に来ています。
「リアル脱出ゲーム」とは、問題を解いていきながら進めていく体験型のイベントです。ということで、謎解きと言えば「刑事」ということで、踊る大捜査線の織田裕二を意識して今日は緑のロングコートを着てきました。
僕は人生で初めてリアル脱出ゲームというものに参加します。もう前日から楽しみで仕方ありませんでした。遠足の前日の子供並に眠れませんでした。
今回参加したのは「不思議な晩餐会へようこそ」というタイトルのもの。なんとプロジェクションマッピングを利用した最先端のものらしい。ポスターを見るとテーブルの上で火が出ているし、魚が泳いでいる。
「プロジェクションマッピング」+「脱出ゲーム」…。どんなものか想像すらできない…!そしてワクワクが止まらない!!
囲んでいるテーブルの上でプロジェクションマッピングが行われ、様々な映像が流れるらしい。そんなに間近でプロジェクションマッピングが見られること自体も、初めての経験だ。
今回、僕は事前にTwitterでメンバーを募集した。僕も初めてということで、せっかくなので、リアル脱出ゲームに挑戦した回数が3回以内の「初心者メンバー」を集めることにした。
初心者メンバーを集めたのだが、頼れる人がいないので脱出成功が出来るのか心配になってきた。この頼りないガッツポーズを見てもらうと、参加しているメンバーが全員不安を思っていることがわかると思う。
悩んでも仕方がない…とにもかくにも、このメンバーで頑張ろう!!
そして、いよいよゲームを行う部屋へと入る。真っ白なテーブルが並んでおり、照明が暗く、流れてくるBGMも寒々しい感じだ。
案内してくれるメイドや部屋の雰囲気、BGMなども相まって、急に別世界に来たような感覚になる。楽しみと不安が入り混じった気持ちだ。
「脱出ゲームに参加したと思ったら異世界にやってきた模様」という架空のライトノベルのタイトルが頭をよぎった。
案内されたテーブルの上にはお皿とナプキンが置かれている。今回の「不思議な晩餐会へようこそ」では、参加者は魔女の晩餐会に呼ばれたという設定だ。
今回のゲームでは、謎を解いていくごとに魔女の料理が出現する。制限時間は1時間。謎を解き料理をすべて食べきることができれば脱出成功ということになる。
座って待っていると机が急に光りだした。これがテーブル上で行われるプロジェクションマッピングか!めちゃくちゃキレイだ!!
様々な色に変化していく光の粒が次々に映し出され、幻想的な風景だった。
この映像だけでもお金とれるんじゃないの?と思えるくらいにキレイだ。これ女の子とデートで来ても絶対に喜ばれる。
プロジェクションマッピングをぼーっと眺めていると、「目の前のナプキンを取れ」という指示がでた。いよいよゲームスタートだ。
プロジェクションマッピングに見とれすぎていて忘れていたが、今日はリアル脱出ゲームに来ていたんだった。あやうく「すごい!キレイだった!!」だけで帰るところだった。
全員が指示に従うと、テーブルの上に問題文が音もなく浮かび上がってきた。これもプロジェクションマッピングか、すごい。本当に魔女が魔法でテーブルを操っているみたいだ。
テーブルの上に問題文が浮かんできた他に、5人のそれぞれのお皿の上には色々なことが書かれた紙が置いてある。
それ以外は一切指示がない。…あれ?リアル脱出ゲームってこんなに手探りでやっていくものなのか!?ヒントとか少なく無い?
僕らは全員がリアル脱出ゲームの初心者なので、右も左もわからない…。進め方ってこれで合っているの? 全員で議論しながら、手当たり次第に試していく。真っ暗闇をひたすら手探りで進んでいるような感じだ。
しかし、この手探りで迷っている時間が僕的にはかなりおもしろかった。
暗い部屋、おどろおどろしいBGM、プロジェクションマッピングされたテーブル…という非日常の数々に僕の感覚が支配されていく。「魔女の晩餐会」というありえないシチュエーションに、どんどんと自分がのめり込んでいっているのがわかる。
チームのメンバーが次々に問題を解いていく中で、僕が何をしていたのかというと、ただただ金魚のように口をパクパクとさせて「なるほど!」という言うことしかできてなかった。
このままだと何もできないまま一日が終わってしまう…
今回は「魔女の晩餐会」なので、問題に正解するごとに、様々な料理がプロジェクションマッピングで表れる。
この料理のプロジェクションマッピングがものすごく華やかな演出になっている。料理だけでなく、テーブルクロスなども問題ごとに違っていて映像美へのこだわりを感じる。
そして何と言っても僕が気に入ったのが「魔法」の存在。あるところまでいくと、全員が「魔法」を使えるようになる。テーブルに手をかざすと魔法が使えるようになるのだ。これがめちゃくちゃ興奮した!
小さい頃から憧れだった「魔法」という、本の世界のものが自分の手になる瞬間…。「魔法」だけでももう一回やりに行きたい…!
僕たちは謎解きを着実に進めていきました。全員で協力し、ときにはくだらない冗談で笑いあい、ときには議論し、ときには悩みながら、初心者チームでなんとか最終問題まで辿り着くことができました。
しかし、最終問題にたどり着いたときには残り時間はわずか5分という超ギリギリ状態でした。やばい、やばい。せっかくここまで来たのだから全問正解で終りたい。
全員の顔から笑顔消え、あるのは焦りだけでした。
色々と試行錯誤してあがいてみるものの、中々答えはでてこない。全員で「あれがヒントになっているんじゃないか?」「いやそれをやると時間のムダになるだろう」とひたすら議論する。
そして、残り時間1分という極限の時間帯の中で、メンバーがあることに気づいた。そ、それだ!!
よし正解はわかった!あとはこれを実行すれば正解にたどり着くはずだ。とにかく時間がない!急げ!!
あとは祈るだけだ!頼む!間に合え!!
うおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!
ギリギリでだめでした。あと1分、いや30秒あれば脱出成功になっていただろう。悔しい。本当にあと少しだっただけに悔しさが半端ない。
悔しかったけど、終わってから全員で話している時間はめちゃくちゃ楽しかった。「あそこはもっと早く解けましたね!」「あの問題は難しかった」「映像がキレイだった」などと話していると、リアル脱出ゲームを通じてかなりみんなと仲良くなれた気がする。
リアル脱出ゲームをやってみると、会話も弾むし何よりみんな必死になるから、団結力は確実に生まれると思う。特に今回の「不思議な晩餐会へようこそ」では、全員に見せ場が周ってくるので、コミュニケーション能力が不安な人や1人でも参加してみたい人にも良いかもしれない。
まあ結局、僕はほとんど謎解けなかったんですけどね…
やっぱり今回のゲームの肝は、何と言ってもプロジェクションマッピングだと思う。見ているだけでも楽しいのに、映像を自分で操作して動かすことができるのにも感動した。
プロジェクションマッピングを見に来るだけでも価値はあると思う。
今回、リアル脱出ゲームに初めて参加してみたけどめちゃくちゃおもしろかった。みんなで悩む時間も、みんなで問題を解いたときの気持ちよさも、次の謎へ進むワクワクもすべてが堪らない。
ゲームをギリギリクリアできなかったのが悔しいから、余計にもう一回やりたい。次は絶対にリベンジする。謎解きができる知的な男への道は遠い…!
ただひとつだけ問題があるとすれば、ゲームをやっているときの僕の顔が邪悪すぎたので、謎が解ける以前に、もうちょっと爽やかな顔ができるように努力したいと思いました。
なんでこんな顔になるんだよ…
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「Projection Table Game vol.1 不思議な晩餐会へようこそ」
<特設サイト> https://www.scrapmagazine.com/ptg/
アジトオブスクラップ下北沢ナゾビル
2016年12月15日(木)〜
平日:17:30/19:30 (月曜定休)
土日祝:11:30/13:30/15:30/17:30/19:30
アジトオブスクラップ京都
2017年2月24日(金)〜
平日 17:00 / 19:00 / 21:00 (月曜定休)
土日祝 11:00 / 13:00 / 15:00 / 17:00 / 19:00
ナゾ・コンプレックス名古屋
2017年秋開催!
□チケット料金
前売一般 3,000円/前売学生 2,300円
当日一般 3,500円/当日学生 2,800円
前売グループチケット 14,500円