Mystery for You Xからの予告状 2
「最後は天使…っと、これで全部だな!」
パンフレットの絵画をすべて完成させ終えた18時。ちょうど乗っていたバスが水袋にある会場に到着した。
先に行なわれていた会場の準備が整い、スタッフたちが展示会場に集まる。
「みなさん、明日はよろしくお願いします!」
美花の言葉に美術係、設営係のスタッフが答える。
「作品の良さをしっかり皆さんに届けましょう。」
「大丈夫。ほら、最高の展示会場になっているじゃないですか!」
巡回員もあなたもこれに頷き、はきはきと答える。
「絵にキズや汚れが絶対に付かないようにしっかり見回りますから。」
「受付も任せてください!」
事務員もにっこりと微笑み言葉を続けた。
「頼もしいですね。」
和やかな雰囲気の中海斗が口を開くと、展示会場のオーナーもそれに続いた。
「明日は天気も晴れ予報だし、初個展開催に相応しい良い1日の予感!」
「あぁ。今日は夕方急に雨に打たれたけれど、明日はきっと大丈夫だ。最高の1日にしよう!」
こうして顔合わせが終わり、明日に備えそれぞれ帰宅しようとしたとき、美花のスマートフォンに母親から連絡が入った。
ーーー
お母さん「今帰ったらポストにこれが」18:07
お母さん「今朝出がけに見たときはなかったのに」18:07
ーーー
「これは予告状…?どういうこと…?」
送られてきたのは新聞の文字を切り抜いたコラージュのメッセージだった。
しかし犯行時刻だけで、どの絵を盗み出すのかなどは書かれていない。
「うーん。誰の仕業かわからないけど、とりあえず今はすべての絵を守り抜くことに専念しよう。俺らもついてる。」
不安そうな美花を安心させるためにも、犯行に備えて監視体制を強める準備が始まった。まずは防犯カメラが正常に作動しているかを確認することにした。