みなさんこんにちは。SCRAPです。
この記事では、2017年6月24日に実施した「リアル脱出ゲーム大パーティー」の模様を、網羅的にレポートします!
全体像をつかんでもらうと同時に、気合いを入れて(超赤字で)つくった過去最大規模、1万人同時参加のリアル脱出ゲーム『終わらない宴からの脱出』の詳細も最後に入れておりますので、なんならそちらだけでも、ぜひご覧くださいませ。
ではではレポート、スタートです!
■12時の開場にもかかわらず、朝7時から長蛇の列が!
開場となったメットライフドーム。12時の開場にも関わらず、朝7時からたくさんの方が並んでくださいました。
列は、西武ドーム横のサブグラウンドまで続いていました
リアル脱出ゲームファンらしく、カードゲームをして待つ方もちらほら。
開場の少し前、SCRAP代表・加藤隆生が出てきてあいさつをしました。
横断幕が、ゆっくりと持ち上がっていきます。ほんとにゆっくりで、上がりきるまで約4分! その間を、加藤がトークでつなぎます。
加藤「今日は目一杯楽しんでください!」
加藤「カウントダウンをしましょう! (ステージ袖のスタッフに遮られ)え? まだなの?」
加藤「(袖のスタッフにむかって)もういい!? もういいの!? それではリアル脱出ゲーム大パーティー、開場です!!」
開場とともに、みなさん早歩きでドーム内へ。いくつかの公演には人数制限があり、整理券を手に入れていただかなくてはならなかったためです。
一番人気のリバイバル公演「惑星オリオンからの脱出」は、開始11分で配付終了となりました。
限定公演「ある洋式便所からの脱出」も、開始15分で整理券配付終了となります。
第1部
■「リアル脱出ゲームTVのコト」
各所で整理券と回遊謎キットの争奪戦が起きるなか、観覧自由のトーク&LIVEブースの最初のプログラム、「リアル脱出ゲームTVのコト」がスタート。『リアル脱出ゲームTV』の総合演出乾雅人さん、プロデューサーの渡辺良介さん、そして加藤が登壇し、伝説の番組『リアル脱出ゲームTV』の振り返りと今後の展望について語りました。
おじさん3人が元気よく登場! 左から、加藤、乾さん、渡辺さん。
リモコンのボタンを使った謎、直前に生放送されていたサッカー日本代表の試合の結果を利用した謎などで、視聴者はもちろん、テレビ各局を「ざわつかせた」という「リアル脱出ゲームTV」、その昔話に花が咲きます。
乾さん「はじめて加藤さんと会ったとき、TBSのえらい人も連れて手土産も持って丁寧に説明しに行ったのに、企画書みせたら3分で『やりたくない』って言われて、これだから“新進気鋭”は!と思いました」
加藤「当時はテレビ不信がすごかったんです。みんな、最初は調子いいこと言うのに、ちょっとダメ出しするとすぐ来なくなっちゃうし。乾さんたちは、どんなにひどいダメ出しをしても毎週来てくれたんですよね。あの打ち合わせは、たのしかったです。まあそのあと、Twitterで悪口書かれたりもするんですけど」
乾さん「書いてた書いてた! あのときはごめんなさい! だってみんな真剣にやってたから!」
■SCRAP 謎解き道場
バンドじゃないもん!をゲストに迎え、SCRAPのクリエーター堺谷が謎の解き方を指南するコーナー。堺谷がリアル脱出ゲームの謎を3つのパターンに分け、その傾向と対策について説明すると、会場にいたお客様からも称賛の拍手がおくられました。
■恋愛サバイバルゲーム
ときを同じくして、ヒミツキチラボTVブースを盛り上げていたのが、「恋愛サバイバルゲーム」! 場内では珍しい「謎を出さないブース」として、強い存在感を放ちます。
SCRAP吉村「ここには謎もなければ答えもありません! だって恋ってそういうものでしょう!?」
参加者はブース内各所に待つ女性たちの心をあの手この手でつかみ、ポイントを稼いで勝負のリングにあがって愛の告白をします。
予想外のゲーム内容に面食らう方もいらっしゃいましたが、突き抜けたテンションで大団円となりました!
■リアル脱出ゲーム新企画ミーティング
サバンナ高橋茂雄さん、俳優の佐藤貴史さん、声優の藤田咲さんが登壇し、グランジ遠山大輔さんがMCを務めてくださった「リアル脱出ゲーム新企画ミーティング」は、高橋さんの「えにぐぅ〜!!」というコールからスタート。冒頭から、リアル脱出ゲームフリークっぷり全開でした。
リアル脱出ゲームの産みの親である加藤に対し、リアル脱出ゲーム大好きな3人が、「新しいリアル脱出ゲーム」を提案します。
舞台でも活躍される佐藤さんらしい企画。「覚えられない長台詞からの脱出」。加藤も「設定がいい!」と絶賛でした。
続いて「よく悪夢を見る」という藤田さんがウツ展開リアル脱出ゲームをプレイしてみたいと「果てしない悪夢からの脱出」をプレゼン。グッと引き込まれるタイトルに、加藤も脱帽でした。
トリを務めた高橋さんは、東名阪を同時中継して謎解きの速さを競う「謎解き首都決定戦」、お笑いをテーマにした「命がけの爆笑からの脱出」、お腹のトラブルから発想した「地獄のOPPからの脱出」、日清食品の研修に着想を得たという「漂流からの脱出」の4案をプレゼン。捨て案のないアイデアの応酬に会場も大盛り上がり。リアル脱出ゲームへの強い思い入れを感じさせてくれます。
加藤の判定により、僅差で藤田さんが優勝!
加藤「どの企画も、それぞれの人生とリンクしていてすばらしかった! 想像以上でした! 今後もぜひ、アイデアを聴かせてもらいたいです」
■リアル脱出ゲームカルトクイズ
「リアル脱出ゲーム期末試験」上位出場者のみによるリアル脱出ゲーム知識王決定戦、「リアル脱出ゲームカルトクイズ」がヒミツキチラボTVブースの最後のプログラムとして開催。いつものひらめきではなく、「いかにリアル脱出ゲームを愛しているか」が試されるこのクイズ大会は、イントロを2秒聴いただけで公演名を当てる人、公演ポスターの超接写画像の模様部分を見ただけで公演名を当てる人といった超つわもの揃いの決勝戦となり、観客から何度も驚きの歓声があがりました。
■伊藤忠之 SPECIAL LIVE
トーク&LIVEブースのトリを飾ったのは、リアル脱出ゲームを最初期から「音」の面で盛り上げてきてくださった伊藤忠之さんのライブ!
■回遊謎
その他、新作回遊謎解き「願いの魔人と6つの試練」や、リアル脱出ゲーム史上最大の問題作とうたわれた「ある洋式便所からの脱出」、少年探偵SCRAP団限定の「導かれし者たちと暗黒の騎士」など、ブース以外のコンテンツも大盛況でした。
第2部
■1万人のリアル脱出ゲームは、「箸休め」のパーティーゲームからスタート!
第1部の全プログラムが終了し、本番とも言える第二部がスタート! 場内アナウンスにより、1万人のお客さんが球場の一角に集められます。
入場時に渡されるも、「第2部が始まるまで絶対に開けないこと」と書かれていた封筒を持ってみなさんご着席です。
これまでの公演ビジュアルを使い、過去のリアル脱出ゲームを振り返るムービーが流れたあと、「終わらない宴からの脱出」のタイトルがどーんと登場! 会場からは「おー!」と歓声があがりました。
やぐらに乗り、グラウンド中央に司会の加藤が登場。今回の公演が一度きりのものであること、はじめての「座ったまま」の公演であることが告げられます。
加藤「みなさん、1日中謎解きをやってへとへとでしょう? まずは頭を休ませて欲しいと思っています。どうでしょう? いくつかパーティーゲームをしませんか? 今回はなんと賞品付きです! 最初の賞品と、当選人数はこちら!」
「箸休め」として、スタッフが投げ込むカラーボールをキャッチできれば出口で牛乳石鹸と交換できるボールキャッチゲームがスタート。1万人の観客に対して1,000個のボールが投げ込まれます。
加藤が最後に投げ入れる金のボールをゲットした人には、現金をプレゼント! 弊社らしからぬ大盤振る舞いに会場は一気に盛り上がりました。
見事、金のボールをゲットした方には、「誕生日×サイコロで出た数字」の現金をプレゼント。誕生日が2/16の方が4の目を出したので、賞金は864円でした。「すばらしい! もうあなたは、今日の主役です! 金額が安いことについては、自分の誕生日を呪ってください!」と加藤が叫びます!
パーティーゲームはまだまだ続きます。続いては、「生き残れ! 超ウルトラ3択クイズ」。賞品は、限定ステッカーです。間違えた人から座っていくしくみなので、全員スタンドアップ! 「ネット検索禁止」のルールのもと、難問が次々と繰り出されます。
最後のゲームは1万人のビンゴ大会! 「ビンゴなんて、まったく頭を使わないゲーム何がおもしろいんだ!とバカにしてたぼくもオトナになりました!」と加藤。賞品はなんと「リアル脱出ゲーム年間フリーパス」! 最初にビンゴになった方全員が当選者です。ご当選はわずかでした。
■「終わらない宴からの脱出」
「箸休め」を終え、ついに本番中の本番、「終わらない宴からの脱出」がはじまります。今回の脱出成功者は、1万人中1人だけ。とある携帯番号にたどりつき、加藤の手元の電話を最初に鳴らした人が脱出成功です。
終わらない宴からの脱出は3部構成。会場に散りばめられたヒントを参考に、座ったまま、次へ次へと進んでいく「宴」の謎を解いていきます。
超難解な謎を解き、みごと最初に電話番号を突き止めたのは10人以上の大所帯で来たという男性! 会場から惜しみない拍手と、喝采がおくられました。
運営上の不手際も多々あり、ご迷惑をたくさんおかけしてしまいましたが、10周年をたくさんのお客さんと一緒に祝うことができて、大変うれしく思います。20年、30年と続けていきたいと思いますので、今後ともリアル脱出ゲームを、よろしくお願い致します!!
編集・ライティング 今井雄紀(株式会社ツドイ)
写真 飯本貴子・岩田マサヤ