トレエン・斎藤さんの無罪を勝ち取れ!
リアル脱出ゲーム×アニメ逆転裁判「人気よしもと芸人殺人事件」体験レポート
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公開日:2019/03/08
今年2月より公演が始まった『リアル脱出ゲーム×アニメ逆転裁判「人気よしもと芸人殺人事件」』。人気お笑いコンビ・トレンディエンジェルの斎藤さんが容疑者となった事件で弁護を担当するのは、アニメ『逆転裁判』の主人公・成歩堂龍一とプレイヤーたちだ。「逆転裁判」シリーズのゲームシステムとよしもと芸人の笑いが融合された新作リアル脱出ゲームを、ライターが体験レポート!
2月末より東京ミステリーサーカスで始まり、順次全国20都市で公演が開催される『リアル脱出ゲーム×アニメ逆転裁判「人気よしもと芸人殺人事件」』。これまでも『リアル脱出ゲーム×大逆転裁判「倫敦大法廷殺人事件」』や『リアル脱出ゲーム×アニメ逆転裁判「霊媒村殺人事件」』といった謎解きイベントが開催され、好評を博してきたリアル脱出ゲーム×「逆転裁判」シリーズの最新作です。
本公演は絶賛放送中のTVアニメ『逆転裁判~その「真実」、異議あり!~Season2』とのコラボ公演ですが、さらに今回のテーマは「人気よしもと芸人殺人事件」。
お笑い芸人を多数擁するよしもとクリエイティブ・エージェンシーから、ハゲネタなどを駆使してお茶の間の笑いをかっさらうトレンディエンジェルの斎藤司さん、女装した相方に向かってひたすら良い声で「……キレイだ」とツッコミ(?)を入れるネタでお馴染みの人気お笑いコンビ「レインボー」の実方孝生さん、池田直人さんが出演するとのことです。
トレンディエンジェル・斎藤さんはもとより、レインボーは昨年元日に放送された『ぐるナイ おもしろ荘 若手にチャンスを頂戴 今年も誰か売れてSP』で優勝を勝ち取るなど、まさに引きも切らない人気を誇る旬の芸人さんたちも出演する本公演。果たして、一体どんなものなのでしょうか?
というわけで、『リアル脱出ゲーム×アニメ逆転裁判「人気よしもと芸人殺人事件」』の体験レポートをお届けします!
あなたはどの芸人になる?
今回のリアル脱出ゲームの舞台となるのは、お笑い番組の収録スタジオ。6人チームで謎解きを進めるテーブルには、何やら派手なテーブルクロスが敷かれ、ツッコミに使うであろうハリセンや謎の置物といった不可思議なものが数多く並んでいます。なんとも興味をそそられますが、公演が始まるまでは触らないように我慢です……。
本公演では、斎藤さんやレインボー実方さんほか、オリジナルの芸人キャラクターや「逆転裁判」シリーズのヒロイン・綾里真宵ちゃん、そしてシリーズに登場する“某キャラクター”によく似た芸人役をプレイヤーそれぞれが担当することになります。自分が座る位置に合わせて担当する芸人キャラが違ってくるので、公演が始まる前にチームで話し合いをして、自分がどの芸人を担当するのか決めましょう。なお、6人1チームとなっていますが、キャラを兼任することで4〜5人チームでも参加が可能です。
公演が始まると、まずイントロムービーが流れます。こちらはアニメ『逆転裁判』の映像となっており、主人公である成歩堂龍一を演じる人気声優・梶裕貴さんや綾里真宵役の悠木碧さんらによる録り下ろしボイスと共に、今回のお話が展開していきます。劇中にはトレンディエンジェル斎藤さんも登場しますが、CVはもちろん斎藤さんご本人です!
今回のストーリーは、以下の通り。
お笑い番組のリハーサル中、人気よしもと芸人が殺害された。容疑者はトレンディエンジェル・斎藤司。
「お、俺は犯人じゃない! おまえら……俺を誰だと思ってるんだ! 斎藤さんだぞ」
渾身のギャグもむなしく、斎藤は逮捕されてしまう。クセモノ共演者たちの証言も、モノボケで使った証拠品も、すべてが彼の犯行を裏付けていた。このままでは有罪は確実! 絶望的な状況の中、弁護を引き受けた成歩堂と助手のあなたは、お笑いのネタやお約束を駆使してムジュンをつきつけていく。 裁判終了まで1時間!はたして真犯人によって巧妙に仕組まれた台本の罠を見抜き、真相にたどりつくことができるのか?
って、いきなり斎藤さん捕まってる……! しかも、その被害者はレインボー実方さんとのこと!!
まさに絶体絶命の斎藤さんの無実を証明するべく立ち上がったのが、弁護士・成歩堂龍一とその助手である私たち。事件はお笑い番組のリハーサル中に起きており、私たちプレイヤーはそのリハーサルを再現することによって、事件関係者が語る証言の中のムジュンを明かし、真実へと迫っていくこととなります。
「ん? なんでリハーサルを再現する必要があるの?」と思った鋭い方もいらっしゃるかもしれませんが、そのあたりの深〜い(?)事情はイントロムービーにて明かされますので、あしからず。このあたりの展開は一見トンデモなんですが、ついついその勢いに笑ってしまい、個人的には「これこそが『逆転裁判』のノリだな〜」と強く感じることができました。
成歩堂龍一になる準備はできていた
イントロムービーが終わると、“前説”よろしく番組ADが登壇。ADの仕切りで、まずはそれぞれが担当する芸人キャラの持ちネタを練習することに。「斎藤さんだぞ」や「……キレイだ」といったネタから、この公演のために作られた芸人独自の持ちネタを各自披露します。こちらはロールプレイに慣れていないと少し恥ずかしいかもしれませんが、「恥ずかしがらない」「お笑いはチームプレイ」という先輩芸人からのアドバイスが掲げられます。“恥ずかしがらずに、チームプレイを心がける”というのは、ロールプレイ要素のあるリアル脱出ゲームにも言えることだと思います。
ひとしきり盛り上がった後、ついに謎解き開始です!
プレイヤーは番組台本に従ってリハーサルを再現しながら、事件関係者の証言に含まれるムジュンを探していきます。お笑い番組のリハーサルとあって、随所に笑える小ネタが仕込まれており、謎解きを進めながらも笑いは絶えません。謎解きに集中すると、ついピリピリしてしまいがちですが、そういった小ネタが一種の清涼剤となり、終始和気あいあいとした雰囲気です。
そして、証言のムジュンとそれを証明する物証などが揃ったら、チーム全員で裁判官の下へと出向きます。裁判官に証拠を提出し、人差し指でビシッと前を指したならば、いざチームみんなで叫びましょう。
「異議あり!」
気分は、すっかり成歩堂龍一です。
筆者はリアル脱出ゲーム×「逆転裁判」シリーズのコラボ公演は初参加なのですが、このゲームシステムは「逆転裁判」シリーズをしっかりと踏襲したものになっていて、その再現度に思わず感嘆してしまいました。リアル脱出ゲームのファンにはいつもとはひと味違った謎解きとして、「逆転裁判」シリーズのファンにとってはゲームをリアルに再現したものとして、どちらも楽しめる公演に仕上がっている印象です。
こうして次々と飛び出す証言のムジュンを見つけ、裁判を進めていくプレイヤーたち。ゲームの途中には映像パートなどもあるので、そちらもお楽しみに。
そんなこんなで一時間、笑いながらも必死に頭をひねった筆者のチームですが、残念ながら最後まで謎を解くことはできず……。斎藤さんの無実を証明することはできませんでした。斎藤さん、ごめんね!
筆者が体験した回では全参加チーム中、脱出に成功したのは2組と、さすがの難易度でしたがやはり悔しい……。次に「逆転裁判」シリーズとのコラボがあったときには、是が非でもリベンジすることを誓うのでした。
裏話満載の前売り限定パンフレットも
本公演では、「謎付きクリアファイル」や「ゴドーのアイマスク」、「ラバーストラップ」といったオリジナルグッズも販売中です。
また、前売り限定で「公演パンフレット付きチケット」も発売されており、このパンフレットは『逆転裁判』の生みの親であるCAPCOMの巧舟さんとSCRAPコンテンツディレクターの対談、リアル脱出ゲーム史上初の劇中の収録台本完全収録や、キャストのスペシャルコメントといった充実した内容。「お笑い」がテーマということもあり、キャラクターたちの掛け合いも、とても面白く仕上がっている本公演の台本が全部掲載されているので、パンフレット1冊でかなり楽しめてしまいます。ネタバレ満載となっているので、必ず公演終了後に読むようにしましょう! なお、前売り限定のため、参加後に購入することができないので、参加を予定されている方はご注意ください。
そんなわけで、現在絶賛公演中の『リアル脱出ゲーム×アニメ逆転裁判「人気よしもと芸人殺人事件」』。個人的には、リアル脱出ゲームと「逆転裁判」シリーズ、そしてよしもと芸人、それぞれが持っている魅力を上手く組み合わせてひとつのゲームに結実させた名作だと思いました。興味がある方は、ぜひ参加してみてください。その面白さには、きっと「異議“なし”!」のはず!!
■リアル脱出ゲーム×アニメ逆転裁判「人気よしもと芸人殺人事件」
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