合格率は100万分の1!? 『ハンター試験からの脱出』体験レポート!
東京ミステリーサーカスにて開催中の『リアル脱出ゲーム × HUNTER×HUNTER ハンター試験からの脱出』。大人気マンガ『HUNTER×HUNTER』とのコラボ公演ということで話題の本公演を、ライターが体験レポート! 原作にも劣らぬ高難易度のリアル脱出ゲームの魅力を紹介!!
公開日:2019/05/14
3月9日から、東京ミステリーサーカスで始まった『リアル脱出ゲーム × HUNTER×HUNTER ハンター試験からの脱出』。本公演は、大人気アニメ『HUNTER×HUNTER』とのコラボとなっています。
『HUNTER×HUNTER』は、秘宝や賞金首、幻獣といった希少なものを追い求める”ハンター”をテーマにした作品で、主人公のゴンやキルアといった魅力的なキャラクターたちが織りなす人間模様や“念”と呼ばれる特集能力を使ったバトル、はたまた策謀渦巻く高度な頭脳戦が展開され、絶大なる人気を誇る作品。「リアル脱出ゲーム」ファンの中には、『HUNTER×HUNTER』好きという方も多いのではないでしょうか?
満を持しての開催となった本コラボ公演に、私、ライターの須賀原が参加してきたので、その模様と公演の魅力をご紹介致します!
『HUNTER×HUNTER』において、プロのハンターとなるためには、合格率数百万分の一ともいわれる「ハンター試験」に合格しなければなりません。今回のコラボ公演では、まさにこの「ハンター試験」が舞台となっており、参加者はハンター試験受験者として、さまざまな謎解きに挑戦することとなります。
『ハンター試験からの脱出』で特徴的なのは、参加者は「1〜4人の好きな人数で参加可能」ということ。リアル脱出ゲームでは複数人のチームでの参加となる公演も多いのですが、本公演は「誰の手も借りず自分の力だけで謎を解いてみせる!」という形でも参加できます。せっかくの機会なので、私も1人でハンター試験に臨んでみようと思います。これまでのリアル脱出ゲームでも何度か脱出成功しているので、自信は少しだけならあります……!
ゴンやキルア、レオリオといったキャラも登場!
さて、そんなわけで『ハンター試験からの脱出』会場となる東京ミステリーサーカスに足を運び受付をすませると、参加者には今回のハンター試験での受験者番号が記されたナンバープレート(原作ファンにはおなじみ!)と、”合格者の証“であるはずの「ハンターライセンス」が貼り付けられたクリップボードと鉛筆が手渡されます。
(ちなみに、この「ハンター試験公式ノートパッド付きクリップボード」と「ハンター試験公式鉛筆」はグッズとしても販売しています)
このハンターライセンス、今回の『ハンター試験からの脱出』をクリアした参加者は、自分のものとして持ち帰ることが可能ということで、俄然やる気も高まります!
公演が始まるまでの間、周りを見渡してみると、カップルやコンビであったり、仲良しグループや家族で参加している方々も多いです。原作で主人公のゴンはクラピカやレオリオと行動を共にしていましたし、アモリ三兄弟といったグループでの受験者もいたので、そういった意味でも、原作再現度は高いといえるのかも(笑)。
そして、公演時間になると会場は暗転。本公演の進行を務める”先輩ハンター”が登壇し、今回のハンター試験に関する説明を行ってくれます。会場内を走ったり、私物の使用といった禁止事項について言い渡されます。端々に原作と絡めた小ネタを織り交ぜての説明してくれるので、すんなりと理解しやすいのもうれしいポイントです。
その後、会場に設置されたスクリーンにはレオリオの姿が! なんでも、今回のハンター試験の責任者はレオリオが務めるのだとか。また、レオリオの方針により「ハンター協会史上最も安全なハンター試験」として、格闘技能は審査しないことも明かされます。原作のハンター試験では体力や戦闘能力なども試されていましたが、そこは「リアル脱出ゲーム」とのコラボ。『ハンター試験からの脱出』では、制限時間60分の中で自分の頭脳をフルに使い、ハンター試験に挑むこととなります。
さらに、スクリーンにはゴンとキルアも登場し、受験者たちにアドバイスを送ってくれます。いわく「試験終了までは絶対に諦めないこと」、「課題を正確に理解すること」の2点。先輩プロハンターからの大事なアドバイスなので、ぜひ最後まで心に留めて、過酷なプロハンター試験合格を目指しましょう!
最後に、本試験では”4つの課題”と”最終試験”、計5つの課題にクリアすることが必要である、と告げられます。さらに、4つの課題終了時に、規定のクリアポイント数に達していなければ最終試験を受けることが出来ないということで、ひとつでも多くの課題をクリアすることが求められます。
「基準に満たない試験者は脱落」というのは厳しいようですが、これこそがハンター試験……!
ゴンからのアドバイス「試験終了までは絶対に諦めないこと」を胸に、是が非でも最終試験にチャレンジしたいと思います。
また、考え方を変えてみると、一般的なリアル脱出ゲームの場合、「脱出成功」を目指して、次から次へと登場する謎を解きながら話を進めていくスタイルが多いです。この場合、途中でつまづいてしまうと、後から挽回することは非常に難しくなっています(もちろん、決して「不可能ではない」というのがリアル脱出ゲームの面白いところでもあります)。
反面、『リアルハンター試験からの脱出』では、多少解けない課題があったとしても規定のクリアポイントを満たしていればいいわけで、「目標を達成するための進め方は決してひとつではない」というのは、個人的にはとても『HUNTER×HUNTER』らしいように思えました。
プロハンターに必要な資質が試される過酷な試練
そして、いよいよリアルハンター試験の始まりです!
……と、ここから先の詳しい課題内容については、ぜひご自身の目で確かめていただきたいので、多くは語りません。
冒頭、1人での参加だけれど少しだけ自信がある、とのたまっていた筆者ですが、その結果はなかなかに散々でした(苦笑)。
ほかのリアル脱出ゲームをプレイした際に、「チームを組んでみんなと相談できる」というのがどれだけ脱出成功に寄与していたのかを改めて痛感しました。ただ、1人での参加者の中には、かなり良いところまで進んでいる方もいたようでしたので、自信と気骨あるハンター志願者はチャレンジしてみてもいいかもしれません。あなたの一騎当千に値する力を存分に発揮する機会であり、もし合格できたのであれば、周りに自慢できること間違いなしです!
もちろん、チームを組んでこの難関に挑戦してみるもよし。自分が謎を解けなくても、周りの人をサポートすることは十分に可能ですし、それもまたプロハンターに求められる能力のはずです。
そんなふうに、『リアルハンター試験からの脱出』で求められるのは、いずれもプロハンターになるために必要な資質ばかり。
観察力や推察力、一瞬のひらめき、予期せぬトラブルへの対応力、ときにはお互いをよく知らない人たちと一緒にチームワークを発揮しなければいけない局面もあるでしょう。また、プロハンターとなった暁には”未知”なるものを探して世界中を飛び回ることになるわけで、これまで培ってきたあなたの常識を疑うことも必要です。
そうやって「課題を正確に理解」し、目標を達成することさえできれば、その時、あなたはプロハンターになっているはず……!!
あ、「常識を疑うことも必要」と言いましたが、もちろん会場内で言われた「暴力行為禁止」といった”制約と誓約”は守るようにしてください。 これを破った場合、レイザーばりに怖い警備員さんによって、会場から”排除”されますので!
あなたのオーラがわかる!? 公式コラボグッズも多数
こうして、エンディングまで含めて約2時間ほどの公演は無事終了。
試験終了後には、東京ミステリーサーカス1階のカフェで販売中のコラボフード「会長秘書ビーンズかき氷」や「奇術師ヒソカのトランプドッグ♠」、「心源流・水見式ドリンク」を食べて、フルに使って疲弊しているであろう脳を休めるのもおすすめです。
また、「謎付きクリアファイル」や「パーカー」、謎を解くと自分のオーラがわかる?という、「水見式」ならぬ「謎見式グラス」といったコラボグッズも販売中なので、こちらもお見逃しなく! 欲しいものは手に入れる、というのもハンターにとっては大事なことでしょう(笑)。
さらに、『リアルハンター試験からの脱出』では、前売り限定で特典付きチケットも用意されており、こちらには「ハンターズライセンス型特製USBメモリ」が付いてきます。USBメモリには本イベント限定オリジナルストーリーの「謎」が入っていて、「ハンター専用サイト」にアクセスしてさらなる謎解きに挑むことができます。
なお、ハンター専用サイトは「ハンターズライセンス型特製USBメモリ」を持っている方のみがアクセス可能。ミルキ並みのハッキング技術を持っていたとしても、ネット警察やハッカーハンターを敵にまわすのは得策ではないので、興味がある人は特典付きチケットを買って楽しんでください!
そんなわけで、どっぷりと『HUNTER×HUNTER』の世界に浸れる『リアルハンター試験からの脱出』。東京公演は6月2日(日)まで、全国主要都市での公演も順次予定されていますので、「『HUNTER×HUNTER』の世界をリアルに体験したい!」「ひと味違ったリアル脱出ゲームを楽しみたい!」「プロのハンターになりたい!」という方は、奮って参加してみてはいかがでしょうか。
最後に、あえなく今年のハンター試験に落ちてしまった筆者としては、SCRAPさんは「ハンター試験は今年限りにするよ」(byアモリ)なんて言わず、原作のハンター試験よろしく毎年開催してくれることに期待したいです(笑)。