屈強男子 v.s. リアル脱出ゲーム 〜かくれ鬼の家からの脱出編〜
人力車をひく浅草の俥夫たちは、恐怖に打ち勝ち脱出できるのか!?
#かくれ鬼の家からの脱出 #リアル脱出ゲーム #レポート #浅草 #浅草アジト #関東
公開日:2016/12/31
−人力車—
それは、日常から非日常を生み出す、特別な乗り物。
その乗り物を運ぶ俥夫(しゃふ)たちは、雨の日も、雪の日も、力強く、そして心地良く、人々に風景を満喫してもらいながら街を案内する。
−リアル脱出ゲーム−
それは、日常から非日常を生み出す、特別な空間。
その空間に入った人々は、悲しい日も、寂しい日も、問答無用に閉じ込められ、そして謎を解き明かさないと脱出できないという理不尽な状況に強制的に追いやられる。
この2つが合わさったらどうなるだろうか…?
実験してみました!
今回の実験は、IN浅草!
リアル脱出ゲーム常設店舗「アジトオブスクラップ浅草」で開催中の、お化け屋敷プロデューサー五味弘文氏監修、リアル脱出ゲーム史上最も恐ろしいと言われる、お化け屋敷×リアル脱出ゲーム「かくれ鬼の家からの脱出」。
このイベントに挑むのは、20年以上の歴史を持ち、全国の主要観光地で人力で車を走らせ続ける奇跡の男たち、「えびす屋」浅草店代表、選ばれし屈強な4人の俥夫たち。
“恐怖v.s.屈強”
見よ、この背中!!!!
そして見よ、この……
顔!!!!
結果やいかに。
まずは、ルール説明です。
(左から、水鳥さん、高柳さん、上野さん、屋嘉部さん)
さすがに屈強な人力車俥夫。ホラーはそんなに得意な方ではないと言いつつも、この余裕の表情。屋嘉部さんは過去にお化け屋敷で働いていたこともあるようで、上野さんに至っては「怖いのは結構大丈夫ですね」と言い放ちます。俥夫の皆さんは、リアル脱出ゲームの存在は既に知ってもらえていたようなのですが、参加するのはほぼ初めて。
自信のほどは?
「難しいとは思うけど、脱出します!」(上野さん)
「人力車の俥夫は、力だけじゃなく頭もいいところをアピールしたいですね」(高柳さん)
「屈強な俥夫がお化けなんかにビビる訳ないです。ちょちょいのちょいです」(水鳥さん)
「ひゃ…100点満点です!」(屋嘉部さん)
と、若干怪しい方もいますが…(笑)
いざ挑戦!
■かくれ鬼の家からの脱出■
制限時間30分、1ゲーム最大6名
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その街には幽霊屋敷の噂があった。
「その屋敷に一度入ったらもう出られない」
そして、その噂を裏付けるように、その街では失踪事件が頻発していた。
あなたはこの事件の捜査員。
犯人が留守の間にその幽霊屋敷に忍び込みこの失踪事件の真相を見つけ出さなくてはならない。
薄暗い家の中を、必死に捜索するあなたたち。
その時、不意にドアが開き、誰かが入ってきた……!
「もういいかい?」
どうやら恐怖のかくれんぼがはじまったようだ。
==
捜査に入る前に、悲惨な事件の詳細が書かれた新聞が渡されます。
若干、表情が変わってきた俥夫たち。
新聞を読み終え、先を譲り合いながら中へと潜入。
(※この後、この記事内での写真はフラッシュのため明るくなっていますが、実際のゲームはなかなかの暗さです。恐いです)
真っ暗な階段を登り、1つ目の部屋に入る。
何がどこからやってくるか分からない中、恐る恐る部屋の中を捜査します。
何でしょう。この格好でリアル脱出ゲームをプレイする違和感。いいですね。
外で人力車を運転しているため暗さには慣れているのかと思いきや、基本的には運転するのは日没までのようで、出だしはなかなかの動きの鈍さ。
ちなみに、人力車を運転するときに一番心がけていることは「安全」とのことで、今回もしっかりと「安全」を心がけた動きで探索をします。
びっくりして周りの人に迷惑をかけないよう体を限界まで離し引き出しを開け、何が起きても周りの人にそして自分にも怪我をさせないように長いモノを使ってソーッとこたつをめくります。安全重視!
5分が経ち、暗さに慣れてきたからなのか、普段から走り回っている格好というのもあるのか、だんだんと活発な動きになっていきます。
最初の謎が解けました!
なかなかいいペース。部屋を出て、真っ暗な細い廊下を進んでいきます。
他の3人とは10ほど年の離れた赤いバンダナのリーダー高柳さんは、最後尾から3人の後をしっかりとついていきます。
前の人の袖をしっかりと掴みながら。
すると突如、怪しい音楽が流れ出し、大きな足音が。
「やばい…来た」
全員ダッシュ!!!!
物音を立てないように隠れます。
しかし…
泣いちゃいました。
この困難を団結してどうにかこうにかくぐり抜け、次の部屋へと進みます。
「かくれ鬼の家からの脱出」は単純に謎を解くだけじゃ、先に進めません。
謎を解き、暗い中でアイテムを探し、そして協力と閃きと勇気が必要!
恐怖を目の前にすると、人と人との距離は気持ち的にも、実際にも近づきます。俥夫の皆さんも大変密着しておりました。
デートや合コンなんかにも最適です!
だんだん恐怖にも慣れてきた4人は、ここから一気にペースアップ!
普段から車や歩行者に気をつけて周りを見ながら人力車を運転しているため、注意力は凄まじいものがあります。
あっという間にアイテムを見つけ、あっという間に謎も…
解けませんでした!
目の前の怪しい文字列に、立ち往生。
そして、何とここで制限時間の30分が、終了。
4人の人力車俥夫たちの挑戦は、失敗となってしまいました。
しかしーーーーーーーーー!
この「かくれ鬼の家からの脱出」、何とリアル脱出ゲーム史上初の延長システムがあるのです!追加料金を払うと、10分間の延長が可能。
4人は口を揃えて、男らしくこう言います。
「延長お願いします!」
果たして4人は事件を解決し、この幽霊屋敷から脱出できるのか…
「恐怖に、鬼になんか負けないぞ」という屈強な人力車俥夫の魂を胸に挑む4人。全員、何だかんだで恐がりながらも、積極的に押入れや扉を開けたりはするのです。その度にとんでもない叫び声が屋敷に響き渡ります。
どんなに暑くてもどんなに寒くても、雨や雪や台風の日でさえ、笑顔でお客様を案内する日々。
恐いものや、恐ろしいものを目の前にしても、4人は叫びなからも笑顔で立ち向かっていきます。
そして、残り30秒…
脱出成功——————————!!!!
いや〜いい顔してます!
では、その脱出の瞬間を動画でもどうぞ!
最高に楽しんでいただけたようで、よかったです!
よく見ると、2人の目には涙が…
ということで、本日の実験結果が出ました。
「かくれ鬼の家からの脱出」に、屈強な人力車俥夫が挑むと…
4人中2人が泣きます!
最後は笑顔で記念写真。
本当に仲の良さが伝わってくるえびす屋の皆さん。
きっと、えびす屋の人力車に乗ったら楽しいんだろうなー。
ぜひ皆さん、浅草に来てえびす屋の人力車に乗り街を満喫した後に、アジトオブスクラップ浅草の「かくれ鬼の家からの脱出」に遊びにきてください!
浅草は美味しいものもたくさんあるし、楽しい街ですよ。