2024年3月2日(土)に鹿児島市内にある県民交流センターで、謎解きを生かした授業づくりについて考える教職員向けの研修会が行なわれました。
鹿児島県教育委員会義務教育課の水島淳課長と株式会社SCRAP代表取締役社長の加藤隆生が登壇。オンライン視聴を含め、県内の先生方約50名に参加していただきました。
研修会の前半は、先生方に謎解きを体験していただき、謎解きやリアル脱出ゲームに関心を寄せている水島課長より今回の研修会を開催するに至った経緯の説明がありました。
水島課長は「謎解きやリアル脱出ゲームが教育に活かせると以前から感じていた。謎解き等で必要なひらめきや論理力、粘り強く試行錯誤することは社会に出てからも必要である。また、クリアまでには多様な能力が必要であり、他者と互いの強みを活かすという協力の重要性が実感できる」とコメント。
また、2024年1月31日(水)には県内の中学1年生から3年生の計5名がリアル脱出ゲームfor Schoolの『英語しか通じないRPG世界からの脱出』を体験。楽しく主体的に協力しながら学べる英語教育の取り組みのひとつとして紹介されました(詳細はこちら)。
後半は、登壇したお二人が「エンターテイメントがもたらす教育的価値」「謎解きやリアル脱出ゲームの教育に活かせる点」というテーマで、さまざまな角度から独自の観点で対談しました。
加藤社長は今回の対談を通して「あくまでわれわれはエンターテインメントの会社だが、僕らが持っている集中させる力や楽しませる力、自分が持っている武器でさらに大きなことを思いつける力、というのが教育につながるのかもしれない」とコメント。
水島課長からは「加藤社長の『クリアのために必要なものは全て授けているという前提で始めるので、参加者は用意されたもの全てをどう使おうかという発想になる』『全てのものには意味や面白みがあることを知ってほしい』という話は、そのまま学校教育に当てはまり、同じ認識、同じ思いで心強い」とコメント。
以下に、先生方のご意見を一部掲載させていただきます。
ー先生方の声ー
「小、中学校の授業では『総合的な学習』という時間がありますので、そこでの活用が良いと思いました。地域の素材を活用した謎解きを取り入れることで、郷土教育や地域活性にもつながりそうです」
「子どもたちに実際に地域をフィールドワークをしてもらい『なんでこんなところに石像があるんだろう?』とか『この建物は何のためにあるの?』といった所から『問い』を持たせて、子どもたちに地域素材を使って謎解きを作ってもらうことも楽しそうな試みだと思いました」
「授業で90分、45分という時間はなかなか集中力が続かないですが、今日のお話を聞いていて授業の中でストーリー性が作れるようになり、没頭させられると良いのだろうなと思いました」
「もともと教科の中に本質的な面白さがあるが、例えば、日本の音楽とヨーロッパの音楽はルーツがつながっているという面白さに気付かせるために、『役』を与えるのも良いと思います。そのような形で、授業の導入でエンターテインメントを取り入れるというのも面白いなと思いました」
今回は鹿児島県教育委員会と株式会社SCRAPの新しい試みでしたが、『リアル脱出ゲームfor School』は参加者全員が楽しく学べる体験を提供することを目指しています。
本ゲームイベントが、学生たちの学校での思い出づくりやチームワークの向上に貢献できる、また教育活動に一層の活力をもたらす一助になればと願っています。
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