アニメ『怪獣8号』ファン&未視聴のチームで挑戦! 『怪獣9号潜む防衛隊員選別試験からの脱出』体験レポート
公開日:2024/11/05
「『少年ジャンプ+』で連載している『怪獣8号』、めちゃくちゃおもしろいよ! 主人公は怪獣を討伐する防衛隊に憧れていた32歳のおじさんで、いまは怪獣の死体処理業者で働いているんだけど、ある日突然怪獣になってしまって……」。
そう友人から熱心に勧められたのは2020年のこと。「うーん、でも怪獣モノは別に好きじゃないからなぁ」と食わず嫌いをしていたのですが、2024年春に開始したアニメを視聴して「なんてもったいないことをしていたんだ……!」と自分を殴りたくなりました。
まず、何度も防衛隊員選別試験に落ちて隊員への適性がないという現実を叩きつけられながらも夢に向かっていく主人公・日々野カフカの姿がもう、社会人にはめちゃくちゃ刺さるんです。ほかの登場人物もそれぞれ自身の弱点やコンプレックスと向き合いながら戦っていて、胸が熱くなるシーンの連続。アクションシーンもかっこよく、展開が早くてどんどん物語が進むので目が離せません。アニメ終了後、ジャンプ+で最新話まで一気読みしてしまいました。
そんな『怪獣8号』のリアル脱出ゲームが始まったというのだから、参加するしかありません! 『怪獣8号』を連載開始から追いかけている友人と、『怪獣8号』未視聴かつリアル脱出ゲームは初めての友人を誘い、イベントを体験してきました。その様子をレポートします!
(※本記事には謎に関する重大なネタバレはありませんが、イベントの雰囲気や全体の流れを伝える描写があります。「何も知らずに体験したい!」という方は、いますぐ特設サイトからチケット購入をおすすめします!)
『怪獣8号』らしさ満載の試験内容
『怪獣9号潜む防衛隊員選別試験からの脱出』は、1チーム最大4人で挑むホールサイズの公演。
プレイヤーは防衛隊員選別試験に挑む受験生という設定です。
会場に着くと、防衛隊の隊服に身を包んだスタッフたちが「よく来たな!」「頑張れよ!」と迎えてくれました。壁には防衛隊のエンブレムが入った旗も掛かっています。
先輩隊員の巧みな司会や隊員たちとの掛け合いも相まって、オープニングが終わる頃には本当に受験生として選別試験を受けに来た気分になりました。絶対合格して「カッケー隊員」になりたい……!
試験内容は、怪獣の特徴や隊員のスキルを頭に入れて作戦を練る試験や、怪獣の死体を探索する試験、ハンドガンで標的を撃つ試験など、『怪獣8号』ファンの心をくすぐるものばかり。そうそう、この体験をしてみたかったの!
基地内の怪獣を捉えるドローン映像も本格的で驚きました。映像を元に状況を分析し作戦を立てる……いや〜、防衛隊員っぽくてテンションが上がりますね! 試験結果も点数として各チームの端末に表示されるので、「高得点を目指して頑張ろう」という気持ちになります。
怪獣9号の脅威にどう対応する!?
ここまで楽しく順調に試験を進めていきましたが、突然非常事態が発生します。そうですよね、イベント名に「怪獣9号潜む〜」って書いてありますもんね……!
(※『怪獣8号』未視聴の読者のために補足しておくと、怪獣9号は人の言語を理解し、話すことのできる謎に包まれた人型怪獣です。イベント参加者は会場で配られるシートや話の流れで怪獣9号がどんなキャラクターなのか把握できます)。
ここから会場は一気に緊迫した雰囲気になり、怪獣9号の脅威に対応する方法を考えることに。状況を整理して考えるとほぼ詰んでいるように見える……けど、きっとどこかに活路があるはず! 与えられた時間は短いけど、その間に結果を出さないと!
時間ギリギリになって「この××が××だから……××を××するといいんじゃない!?」「それだ!」とひらめいたものの、防衛隊職員に伝えると「それだとうまくいかないようです……」と言われてしまいました。そこで無念のタイムアップ。怪獣9号撃退ならず&試験突破ならず。我々はなんて無力なんだ……!
解説を聞き、「うわ〜〜〜〜、××を見落としてた〜〜!」と思わず頭を抱えてしまいました。もうちょっと時間があったら&もうちょっと冷静になって見直していたら気づけたかもしれないのに! くやしい〜〜〜!
周囲を見ると、3分の1ほどのチームが成功したようです。みんなすごい……! そして、試験で優秀な成績を収めたチームも表彰されました。最高得点は96点。えっ、我々のチームとだいぶ差があるのですが……!?
でも大丈夫。この公演、メンバーを集めてリピートチケットを購入すれば再チャレンジできるのです! 何度も隊選別試験を受け続け、周囲との差にも怯まず努力し続けたカフカを見習って、リベンジマッチに挑戦するとしましょう。次は100点目指すぞ!
『怪獣8号』ファンは絶対に参加してほしい! 未視聴でリアル脱出ゲームが初めての人にもおすすめ!
帰り道、一緒に参加した友人に感想を聞いてみました。
○『怪獣8号』を連載開始から追いかけている友人
「原作の初期の頃はカフカが死体処理業で培った知識をもとに怪獣を分析して戦闘に貢献する場面があって『これまでの経験も無駄じゃなかったんだな』と地味にジーンとするんだけど、そういう『怪獣8号』らしさが詰まった内容でおもしろかった。キャラクターも怪獣もたくさん出てきて贅沢感があるよね。謎解きではあんまり貢献できなかったけど、射撃試験でいい成績出せて嬉しかった」
そうそう、『怪獣8号』が好きならニヤリとしちゃう試験内容でした。カフカ、レノ、キコル、保科副隊長、亜白隊長と主要キャラが登場するし、録り下ろしボイスも盛りだくさんで、本当にキャラクターたちとやりとりしている気分を味わえます。特に保科副隊長は試験の指揮を執っているので出番がいっぱい。保科ファンのみなさん、お見逃しなく!
また、原作に出てくる怪獣はもちろんのこと、公演オリジナルの怪獣も登場するので、怪獣好きな方も満足できるのではないでしょうか。
ちなみにこの友人は職場の同僚へのお土産として怪獣9号の姿が印刷された「よーく噛んで食べる焼きかま」を購入していました。
○『怪獣8号』未読・未視聴かつリアル脱出ゲームは初めての友人
「予備知識ゼロだったけどすっと物語に入り込めて没頭しちゃった。最初に『頑張れよ!』って言われたのがすごい嬉しくて心に残ってる。あと、司会のお姉さんかっこよかった! 声もいいし演技も上手いし一体何者なの? リアル脱出ゲームってただ謎を解くだけじゃないんだね。間近で演劇を観ているというか、自分もその一部になれるというか……演出や装飾が想像以上に凝っていてびっくりしちゃった。これはほかにはない体験だわ、ハマりそう。でも『怪獣8号』もこの先カフカがどうなるか気になるんだけど……原作ってどこで読めるの!?」
誘う前は「リアル脱出ゲームが初めての人はいきなりコラボ公演じゃないほうがいいかな?」と少し心配していたのですが、杞憂だったようです。コラボ公演は「作品のファンだけど謎解きは初めて」という人が参加することが想定されているので、むしろオリジナル公演よりも参加しやすいかもしれません。今回のイベントは特に「いま何をすればいいか」がとても明瞭で、初心者にもわかりやすいと感じました。謎だけではない、リアル脱出ゲームの“物語への没入体験”という魅力を存分に味わってもらえたのではないでしょうか。
じゃあリアル脱出ゲームに何度も参加している猛者のみなさんには物足りないかというと、そんなことはありません。これまでのリアル脱出ゲームにはあまりなかったタイプの問題があって新鮮でした。それに、怪獣9号が襲来するまでに試験問題を解き進めて高得点を狙うという楽しみ方もあります。謎解きが得意なみなさんはぜひ100点を目標に挑戦してください! 秘密のアイテムがもらえる隠し要素もあるみたいですよ!
ちなみに、『怪獣8号』のアニメは各種配信サイトで配信されているし、原作マンガはジャンプ+で最新話まで読むことができます。え? 「怪獣モノは特に好きじゃない」? それ、すっっっごくもったいないですよ! 防衛隊員選別試験参加前の対策として、試しに観て&読んでみてはいかがでしょう? おそらく止まらなくなり、気づいたときには最新話まで追いついているはずです!
■『怪獣9号潜む防衛隊員選別試験からの脱出』特設サイトはこちら!
https://realdgame.jp/s/kaiju-no8/