【寄稿】“ナゾ作りの息抜きに、ナゾを作ります” 『レイトン脱出』コンテンツディレクターの荒浪祐太さんに独占インタビュー!!
~読者へのメッセージもまさかのナゾ!?~
公開日:2019/03/07
SCRAPファンクラブ設立史上初 !少年探偵SCRAP団限定リアル脱出ゲームツアー『カトリーエイルと月夜の怪物』の公演が3月7日から行われる。コンテンツディレクターは荒浪祐太さんが担当。一体、どんな公演になるのか!!根掘り葉掘り聞いちゃいました!!
―『カトリーエイルと月夜の怪物』はどんなストーリーですか?―
荒浪:いま、東京・名古屋・大阪でミステリーメールボックス『カトリーエイルと死者からの手紙』が開催中なのですが、その公演の続きの物語という設定で、レイトン探偵社の新人探偵としてヒラメキ力が認められたプレイヤーが歓迎会のためにロンドンへ呼ばれて行くところから始まります。
ロンドンでは、正体不明のオオカミ男が現れ街は大混乱。
そんな中、カトリーの探偵事務所に「オオカミ男を助けてほしい!」という依頼人が現れるのですが、なぜ依頼人はそんなことを言ったのか、そしてオオカミ男の正体とは!?といったストーリーになっています!
ライター:『カトリーエイルと死者からの手紙』私もやりました!続きのストーリーなんですね!
荒浪:ありがとうございます!続きとはいえ、(『カトリーエイルと死者からの手紙』を)もちろん体験していなくても楽しめます!
ライター:実は私、『レイトン』シリーズに関しては、アニメはもちろん、ゲーム2作目の『レイトン教授と悪魔の箱』からやり込んでいるので、大好きなんです・・・!
荒浪:そうなんですね!実は僕も『レイトン』シリーズが大好きなんです!
入社して1年目の時に「レイトンの公演なら絶対にやらせてほしい!」と立候補して今回ディレクターをやらせていただきました。
メインのディレクターは僕ですが、ベテランの先輩にサポートしていただきながら制作を進めていきました。チームワーク抜群だったと思います!
ライター:『レイトン』愛がすごいですね!ちなみに今までメインディレクターをやったことはあるんですか?
荒浪:先ほどお伝えした『カトリーエイルと死者からの手紙』ではディレクターを担当したのですが、ホール型の公演でディレクターをやるのは初めてで、
しかも今回、SCRAP初めての試みである『少年探偵SCRAP団』限定のツアーということなので、かなりプレッシャーはありました。
SCRAPのファンだったり、ナゾトキが大好きな人が集まる公演なので、難易度や満足度、ストーリーはかなりこだわりました。
―こだわったストーリーー
ライター:作成していて大変だったところはどこですか?
荒浪:なんと言ってもストーリーですね。
ストーリーを書いて、レベルファイブさんにチェックしてもらう。という流れを数えきれないくらい行いました。
制作が8月末から着手したのですが、12月末までみっちりこだわりました。かなり気合を入れましたね!!
ライター:今まで公演のストーリーを書いたことはあったんですか?
荒浪:実はストーリー作成に関しては、本当に素人で…。
でも『レイトン』愛は誰よりも強いので、カトリーの世界で、こういうことが起こったら面白そうということを考えました。
レイトン教授のストーリーとカトリーのストーリーでも特色が違います。
今回はカトリーらしいストーリーを目指しました。
もちろん、チームの先輩の力を借りたり、協力してもらって作成しています!
ゲーム開始のオープニングもストーリーに入りやすくアニメから始まりますので、最初から僕たちの努力の結晶が見れます!
リアル脱出ゲーム史上最多のナゾ!と銘打ってますが、、実はリアル脱出ゲーム史上最長の動画時間にもなったらしいです(笑)
ライター:ストーリーのほかにこだわった点はありますか?
荒浪:今回、ストーリーに入りやすくするために、美術にもかなりこだわっています。
ナゾに注目する人が多いと思うんですが、ナゾだけでなく世界観に入ってもらうため会場をくまなく見て欲しいです。
本当にかわいくて豪華なので、セットの一部がそのままフォトスポットになります!
ぜひ、写真を撮ってSNSに投稿してほしいです!
ライター:レイトンの世界観に入れるなんて夢のようです!ますます楽しみです!
でも、苦労した点もたくさんあるんじゃないですか?
荒浪:ストーリーと大ナゾ(一番最後のナゾ)はセットで考えないと作成できないんですがかなり苦労しましたね。
というのも、最後のナゾが決まらないと、途中も決まらないので、止まってしまうんです。何度もブラッシュアップして、2018年の年末はほとんどレイトンのことばかり考えていましたし、眠れない日々が続きましたね。貴重な体験でした(笑)
ライター:まさにナゾ漬けの日々ですね!
荒浪:レイトンのことを考えない日はなかったです。(笑)
しかも、ファンクラブ限定ということでハードルも上がっていますし。
ナゾのレベルも高めに設定しています!通常公演だとナゾの平均数は15〜20問程度なんですが、今回は本編のストーリーとは関係ないナゾも全て合わせて38問あります。参加者人数も通常より少なく、最大で3人ですし、探索要素もはいってくるため、結構難しいと思いますよ!
ライター:1時間公演で38問?!通常公演の倍の数ですか!!
荒浪:ホール型公演でこんなにナゾの数が多いのは初です。
デバック公演といわれる練習公演を通して、難易度調整を何度も行いました!
ライター:うわー!私、ナゾトキは大好きなんですが、脱出率10%未満なんです…。絶対脱出できないんだろうなあ。
荒浪:諦めないでください(笑)
もちろん、ヒントも充実させています!今回、タブレット端末を持ってナゾトキを進めていくのですが、その端末上でヒントが確認できるようになっています。全てのナゾにヒントをつけていますので、行き詰まったらヒントを活用してください!
ライター:それなら安心ですね!!
荒浪:あ、1つ、ヒントを活用する上で注意事項がありました!
ライター:なんですか!?
荒浪:今回、会場にある38問全てにポイントを設定していて、そのポイントによって決まるランキングシステムも導入しました!
ナゾを解くと獲得できるポイント「ピカラット」をどれだけ集めることができるかを楽しんでいただきたいなと思っています!
会場にあるナゾ全てを解き明かすと1500ピカラットくらい獲得できるのですが、獲得ピカラットが多かった上位3チームは会場内で名前をお呼びします!
ちなみに、さっき言ったヒントを見るとピカラットが減ってしまうので、ランキング上位を狙いたい方は使い方にご注意ください!
ライター:ランキングシステム!団員限定公演ならではの楽しみですね!団員さんも喜びそう!ちなみに本編のナゾが全部解けると何ピカラットくらい獲得できるんですか?
荒浪:えーっと、200ピカラットぐらいです(笑)
ライター:えっ!会場にあるナゾは全部解けると1500ピカラットくらいなんですよね!?
荒浪:はい(笑)なので、まずは脱出成功の目安である200ピカラットあたりを目指していただいて(笑)
おもしろかった!と思ったら、ピカラット集めをメインにしたリピーター参加も大歓迎です!
今回、獲得したピカラットによって7段階評価がつくのですが、1番上のランクを目指して頑張っていただきたいですね。
僕がもし挑戦したら、きっと1番上のランクを取るのに3、4回くらいかかるかもしれません(笑)
ライター:上のレベルを目指すために、リピーターになるのは大いにありですね!!
―ここでしか言えないことを教えて!―
荒浪:先程もちょっと話したのですが、ストーリーに関しては、ストーリーを書くのが得意な先輩に助けていただきながら進めました。
そのおかげでカトリーのストーリーらしく、ちょっとホロリとくるようなエンディングになっています!これ以上は深くは言えませんが!
あとは、本当にこのストーリーで良いのか、ナゾでいいのかという以外にも、社内の締め切りのことや、スケジュール管理の面で詰められたりして。
社長の加藤さんにも「延期した方がいいんじゃない?」と本気で提案されたこともありました。
メンタルは割と強い方なのですが「本当に嫌だ!!!」となった時期もありましたね。
ライター:面白いものって時間をかけても思いつかないときってありますもんね。わかります。そんな時、荒浪さんはどんな風に息抜きをしていたんですか?
荒浪:「ナゾ作り」です。
ライター:え・・・?
荒浪:僕、ナゾ作りが大好きで。ナゾ作りが息抜きなんです!
本編と関係のない部分のナゾや別案件のナゾを作ることによってメンタルを保っていました(笑)
ライター:(この人、SCRAPに就職して本当に良かったな・・・)
荒浪:あとは、今回「団員限定リアル脱出ゲーム」という情報だけでチケットを販売して、『レイトン』とのコラボと発表したのが、発売の1ヶ月後だったんです。
何とコラボとは言わないでびっくりさせよう!という初めての挑戦だったのですが、さすが団員さん!って思ったことがあって。
「謎」の表記を「ナゾ」にしていたことや、一緒に販売していた『ナゾトキトランク』という単語から、『レイトン』とコラボだ!と予想する人も多くて(笑)さすがです。
ライター:さすがですね!『ナゾトキトランク』はどういうものなんですか?
荒浪:ナゾと物語がたくさん詰まったトランク風のボックスで持ち帰って遊べるナゾグッズです!
より一層レイトンの世界観を体験することが出来ますし、これ、かなりおすすめです!
実際、今チケットを事前購入してくださっている方のほとんどの方はナゾトキトランク付きなんですよ!
ライター:帰ってからもレイトンの世界観に浸れるなんて、ナゾトキトランク魅力満載ですね!!
荒浪:宣伝っぽくなっちゃいますが、今回は販売されるグッズ全てにナゾがつくんです!
ナゾトキクリアファイルはもちろんなんですが、紅茶であったり、定番のクリップボードや脱出成功・失敗ステッカーにもナゾがついてます!
本当に魅力的なグッズが多いので、「選べない!全部ほしい!」って人もいるんじゃないかな?と会議の中でふわっと話が出て、「じゃあ全部セットも作っちゃおうよ!」とグッズの発表直前に急遽「ナゾトキグッズ全部セット」も作っちゃいました!
ナゾトキ グッズ全部セットを購入するとおまけでナゾが付いてきます(笑)
ライター:ナゾのおまけがナゾ!!(笑)
荒浪:今回は、最後に撮るフォトスポットでの脱出成功・失敗のパネルも持ち方で自分が脱出したのか失敗したのかが相手にわかるという、自分もナゾを出している側になるような演出をしていたり、そのほかにもまだまだ話せない小ネタも多く入れているので、いくつ気づけるのかお楽しみ・・・ですね!
ライター:気になることばかり!早く公演を体験したいです!!
―最後のメッセージの前に少しブレイク!荒浪さんってどんな人!?―
ライター:荒浪さん、『レイトン』シリーズが好きとのことですが、好きなキャラクターは何ですか?
荒浪:僕はシャーロが好きです!
声も見た目も可愛いですし、憎めないところも!
ライター:ちなみに、自分をキャラクターに例えるとしたら?
荒浪:うーん!例えるならノアくんかなー。
ノアくんはカトリーのことを尊敬しているキャラクターなんですが、僕もナゾ作りの先輩である堺谷さんのことをすごく尊敬していて・・・うん、そうですね!ノアくんです(笑)
ライター:なんだか、良い関係ですね(笑)
―読者にメッセージをー
荒浪:僕といったら「ナゾ」!だと思って、このインタビューのために実はナゾを作ってきました!
団員さんもこういうメッセージの方が嬉しいのかな、と思って!
ぜひ僕からの2つのメッセージを読み解いてください!
ライター:最後までナゾ!(笑)
(おまけに)
メールボックス『カトリーエイルと死者からの手紙』でわからなかったところを、
荒浪さんに直接聞くという贅沢な時間を過ごさせていただきました。
ご本人からの直接伝授・・・解説がわかりやすかったです。さすが、SCRAPのノアくんです。
少年探偵SCRAP団限定 リアル脱出ゲーム × レイトン ミステリー探偵社
「カトリーエイルと月夜の怪物」
http://scraptanteidan.com/layton_tour/