【寄稿】大注目のPTG 最新作!『ある魔法図書館の奇妙な図鑑』ディレクターズインタビュー!
公演に参加した後にわかる、偶然に起きたつっこみポイントも…!?
公開日:2018/10/12
お待たせしました!!
SCRAP2017年リアル脱出ゲーム参加者のオススメ度No.1を獲得したProjection Table Game(通称:PTG)待望の第2弾!
『ある魔法図書館の奇妙な図鑑』がついに、ついに!開催されます!!
今回はコンテンツディレクターの黛孝祐さんと本多晃次郎さんにインタビュー!!
2人の公演に対する想いを語って頂きました!!
写真左:黛 孝祐 右:本多 晃次郎
―今回の『ある魔法図書館の奇妙な図鑑』ですが、どのような物語ですか?―
本多:王立魔法学園に通う見習い魔法使いの主人公(プレイヤー)は図書委員の当番の日に机の上に放置されていたある図鑑が目に入ります。
それは、先生がいつも厳重に扱っていた魔法生物図鑑というもので。
つい、気になって図鑑に手を伸ばしてしまうんですが、開いた瞬間に何匹か魔法生物が飛び出してしまいます…!
1時間以内に逃げ出した生物を図鑑に戻さないと大変なことになってしまうので、なんとか危機を乗り越えよう!というお話になっています。
ライター:私たちが見習い魔法使い!聞いただけでワクワクします!
黛:魔法が使えるって夢のようですよね。
実は、最初は錬金術を使って生き物を錬金させよう、というコンセプトだったんです。
でもいざ作っていこうとなった時に「なぜテーブル上で錬金術なのか?」という疑問が湧いてきて。
いろいろ意見を出し合った結果、「図鑑(本)」というキーワードでいこう!と。
本はテーブルにあってもおかしくないし、本を見ながら錬金も出来ますし、”魔法図書館”という世界観がすごくPTGに合っている!となりました。
―なぜお二人が担当になったんですか?―
本多:『ある魔法図書館の奇妙な図鑑』が行われるPTGルームは “最先端(の技術を使った)部屋” と言われるところで、PTGの第2弾を作る話が上がった時に、「やりたい!」と手をあげたのが僕たちでした。
実は僕たちは、入った年もほぼ同期で仲が良いんです。コンテンツの内容を2人で作れて本当に良かったと思います。
黛:SCRAPは若手でも年間で10本くらい公演を担当することになるんですが、今回は2人だからこそ出来た謎の開発がありましたね。
実は、僕は美大出身なので視覚的に考えるタイプ、本多さんは理系で文字から入っていくタイプなんです。
本多さんが提案したことを、僕が図に書いて「こういうこと?」みたいな感じで確かめ合うということがよくありました。
本多:全然、タイプが違う2人なんです!
黛:本多さんは僕には持っていない才能を持っているし、僕も視覚的な部分が得意という面を持っているので、バランスの良い2人だと思います!
本多:演出のポイントは女性ディレクターに手伝ってもらったりもしましたが、基本的な謎の部分は僕たち2人で作成しました。
ここだけの話なんですが、謎を作る作業って、気づいたら深夜になってる!ということが多いんです。いくら時間をかけてもひらめかない時は本当にひらめかない!
そういうときは…代々木から新宿の銭湯まで行ってブレストしたり、そのまま朝の新宿御苑まで歩いてブレストしたりしていました。
黛:なつかしい!
本多:歩くと、視界情報も多くなるし、情報のインプット量が増えるので、ひらめくことが多いんです。仲が良い2人だからこそ出来た謎のつくり方だったのかなって思います!
ライター:なるほど!2人だからこそできた謎なんですね!
でも、てっきりインタビューする前は女性が作っているのだと思っていました!
黛・本多:そう思いますよね(笑)
本多:僕が携わってなかったとしたら、まさか男性が作っているなんて思わないですもん。(笑)ポスターも完全に女性向けっていう感じですし!
このポスターは公演の世界観がそのまま表現されています。キラキラしている公演なので、女性が作ったと思われがちなんですよね。
黛:PTGは女性人気が特に高くて。だからフライヤーも女性のバッグに入るようなミニサイズにしています。PTGは「インスタ映え公演」なんて言われてたりもするんです!
本多:なので、インスタとか流行に強い子に意見をたくさん聞きました!
成功・失敗判定で派手な演出をつくって、可愛く撮影が出来るようにしたり。
女性の意見を大事にした公演にしています。
黛:謎解き中は撮影NGですが、ぜひ、最後の判定の部分は写真を撮ってSNSにアップしてほしいですね!
―調整期間がありましたが、そのことについて少しお伺いしてもいいですか?―
本多:本当はもっと早く公演をスタートさせる予定だったのですが、期日までに自分たちの目指すべき到達点に達することができず…。
苦渋の決断ではあったのですが、“延期”という発表をさせていただきました。
この決断をしたことで、たくさんのお客様にご迷惑をおかけしてしまい、すごく申し訳ないことをしてしまったという気持ちでいっぱいです。
黛:何度も話し合いを重ねた結果、ギリギリの発表になってしまったので、お手数をおかけしてしまい、本当に申し訳ございませんでした。
本多:でも、この公演に対して想いが詰まっているし、SCRAPの公演として「自分たちが納得していないものは出せない」そこだけは譲れなかったです。
なので、妥協していない分、お客様にとっても、満足するような謎解きになったと思います!それは自信を持って言えます!
黛:時間をかけた分、すごくハードルが上がっていると思うのですが、待ってくださった皆さんの期待を裏切らない公演が出来上がったと思います!
ライター:スタート日が改めて発表された時も、待ってたよ!という声が多かったですもんね!私もずっと楽しみにしていました!
―こだわったポイントは?―
黛:謎解きを作る時にイラストを使ってラフを作りました。
今回は絵が重要なので、結構すり合わせに時間を要しましたね。
「テーブルの中でダイナミックに表現するにはどうしたらいいんだろう」とかずっと問答していました。
本多:こだわった点といえば、テストプレイは何度も行いました。
動きや使用する道具がちゃんと反応するか、など慎重に。
なんせ、色んな反応などで動くので、全部ちゃんとスムーズに動くのかが重要なので。
一番最初のテストの際はテストプレイを紙で行うのですが、加藤社長から「ひらめき問題をこんなに出来るんだ!」をお褒めの言葉を頂きました。
社長は何回も行ったテストプレイを毎回行うのですが、毎回楽しそうにプレイしますね。
黛:よく叫んでいましたね(笑)
ライター:叫ぶんですか!?
本多:はい(笑)それくらい楽しいものに出来たのかなと!
―注目すべきポイントを教えてください―
黛:今回、世界観にすんなり入れるように、テーブル上に写しだされた博士や手紙が話しかけてくるんです。
今まで、進行のキャラクターがいる謎解きゲームてなかったと思うんですけど、このゲームはそういったキャラクターがいるので、愛着が湧くと思います。
本多:謎がしっかりしているので解きごたえがあると思います。
それこそプロジェクションマッピングでしか作れない謎もあるし、ギミックの多さが注目すべき点ですね!
あとは、晩餐会に引き続き、バードマンさん(https://birdman.ne.jp/)が制作に協力してくださっているのですが、演出のレベルが他のリアル脱出ゲームと比べて桁違いですね!
「こんなことできますか??」という無茶なお願いも、思ってた以上の形にしてくださって…本当にすごいです。
黛:僕たちでは思いつかないような演出を、たくさん提案していただいたよね。
メインビジュアルもCMの制作も、全てバードマンさんが引き受けてくださったんです!
本多:バードマンさんとだからこそ、実現することができた公演ですね!
黛:あとは、他の謎解きゲームってパズル系の問題が多いと思うんですが、今回は直感でわかるようなひらめき問題が多いよね!
本多:たしかに!通常の謎解きゲームは1つの公演に対して、1ひらめき問題っていうのが多いんですが、今回はひらめきポイントが多いです。
これはかなり贅沢だと思います!初心者の方にもとてもおすすめです!
黛: 色んなところからひらめいた時に出る「あっ」という声がたくさんでてました!
どんなひらめきがみなさんの中で体感出来るのかはお楽しみにっ!
―最後に、みなさんに一言お願いします!―
黛・本多:まずは、開催が遅くなってしまいまして、本当に申し訳ございませんでした。
黛:「不思議な晩餐会へようこそ」とは全く違うギミックと、ひらめきの連鎖を是非お楽しみください!
1個のギミックで色々な体験ができるので、この魔法動物はこういう行動を取るんじゃないか!?って思ったことがあったら是非試してほしいです。
魔法動物たちがあなたが思ったような行動をとるのか、それとも別の反応を見せるのかが楽しいと思います。
あとは、みなさん体験したら感想をぜひ聞かせてください!
この感想でリピーター公演を行うことが出来るかなど決まるのでよろしくお願いします(笑)
本多:一言で言うのが難しいですが、最大の技術・映像・謎が組み合わさったからこそ出来た脱出ゲームだと思います!
TMCに来て、色々な公演と一緒にこの公演も楽しんでくださると嬉しいです。
もし、大人数の脱出部にいらっしゃる方がいましたら、54名集めた貸切公演のご予約もお待ちしています!ホール型のリアル脱出ゲームで一番貸切公演がしやすいと思います!
みんなで対戦したり、どの謎を誰が解いたなど、終わった後に話せたりできるのでオススメです!
もちろん1人でも、スタッフが別のグループとマッチングを行うので安心してくださいね!
後、皆さんにお願いがあるのですが、『ある魔法図書館の奇妙な図鑑』を体験した後、このインタビューを再び読んで見てください。ちょっとした突っ込みどころがあります。ヒントは黛くんです(笑)
黛:偶然なんですけどね(笑)
黛・本多:皆さん、『ある魔法図書館の奇妙な図鑑』をよろしくお願いいたしますー!!
お二人の仲の良さが強く伝わってくるインタビューでした!
黛さん、本多さん、ありがとうございました!
『ある魔法図書館の奇妙な図鑑』皆さん、お楽しみに♪
ライター:比嘉桃子