まずい。
早くも連載が終了しそうである。
vol.1を公開した数日後に、ニコニコしながら編集長にこう言われた。
「全然反響なかったね~。このまま続けても確実にこれはしぼんでいくね~。がはははは」
記事を書き、Web上に公開し、Twitterでその旨をお知らせした。
そのツイートは、15000人もフォロワーのいる中たったの20RTであった。
今回の記事の反響がさらに下回った場合、恐らくこのシリーズは打ち切りだ。
しかし、僕は既にvol.8までテキストを書き上げてしまっているのだ。
ちなみにvol.8の「く」は、【国】である。
このまま終わらせるわけにはいかない。
では、一体なぜ反響がなかったのか。
考えられる理由は3つ。
1:記事自体が面白くない
社内の人たちに感想を聞くと、「面白かったですよ~」という人と「何あれよくわかんない」に二分された。
身内でこんな感じなら、自分を知らない人からしたら大半が「何あれよくわかんない」になっている可能性は高い。
2:リアル脱出ゲームに全く関係がない
現状SCRAPは、リアル脱出ゲームをメインに運営している会社だ。
もしもこの世に○○がなかろうとあろうと、リアル脱出ゲームを好きな人には全く関心がなかったのかもしれない。
3:唐突すぎる
何故この記事を書き始めたか、もう少し導入が必要だったのかもしれない。
いきなり「もしもこの世に〜」みたいなことを言われても普通困ってしまう。
と、いろいろ考えてはみたのですが、実際のところ一切反響がないので、一体何が問題なのかがわかっておりません!
ということで、皆さまからのご意見お待ちしております。
#もしもこの世に・・がなかったらシリーズ
目指せ50RT!
それではどうぞ!vol.2。
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—vol.2【いびき】
もしもこの世からいびきがなくなったら、どうなるだろうか。
想像してみよう。
私の彼は、いびきがすごい。
彼のことはすごいすごい好きだけど、寝てるときのいびきだけは許せない。
いつも耳栓をして、一緒に寝てます。
ある日、この世からいびきがなくなった。
私は耳栓をせず、眠れるようになった。
彼のことももっと好きになり、ようやく結婚に踏ん切りがついた。
でも、彼はいびきの代わりに歯ぎしりをするようになった。
いびきより気になる。
彼にマウスピースをつけて眠らせることにした。
快適。
ある日、彼がパソコンで調べものをしている。
ボクシングだ。
どうやらマウスピースに興味が湧いてしまったらしい。
シュッシュッと、パンチの練習をしている。
「ちょっと受けてみてよ」
え、、はい。
シュッシュッ
パンッ!パンッ!
痛い。
やめて。
何でそんなことするの?
「ははは、いいじゃん、いいじゃん笑」
シュッシュッ
パンッ!パンッ!
二人は別れた。
彼はプロボクサーに。
私はいびきを求め、今日も街を彷徨う。
こんなことになるんだったら、よっぽどいびきの方が良かった。
またあの頃に戻りたい。
いびきがうるさかったあの頃に。
見つけた。
ようやく見つけた。
いびきに最も近い音。
ドーベルマンだ。
今日も私はドーベルマンと眠る。
耳栓をして、彼のことを思いながら。