どうにか生き延びた。
目指していた50RTには遠く及ばなかったが、
前回より増えたということで、連載継続が許された。
しかし相変わらず反響がない。
社内の人たちから「読みましたよ~グフグフ笑」みたいなことはよく言われるのだが、特にみんな感想は言ってくれない。
皆これを読んで何を思っているのだろう。
そもそも何でこんなよく分からない記事を書き始めたのかというと、
社内の偉い人が「もっとくだらない記事も書いていこう」と言い出したので、「お!」となり、ふと目の前の冷蔵庫を見たときにこう思ったのだ。
もし、この冷蔵庫がなくなったらどうなるんだろうな〜。
いろいろ保存できなくなるし、冷たい飲み物は飲めなくなるし、困るな〜。でもそんなに困んないか?いやでも冷たいものがなくなったら人は冷たいものを求めなくなり、逆に温かいものを急激に求めだして、そこから日本人一人一人の平熱も上がっていき、それに連れ日本全体の熱気も上がり、超温暖化が始まり・・・
みたいなことを脳内で考えていたら、だんだん楽しくなってきてしまい、
気づくと僕は「あ」から文章を書き始めていた。
そこから2時間くらいでブワ~っと勢いで書いたのがこのvol.1~vol.3。
時刻は深夜3時。
ということで、そんな深夜の匂いを感じながらお楽しみください。
もしもこの世に○○がなかったらシリーズvol.3、「浮気」。
========
—vol.3【浮気】
もしもこの世から浮気がなくなったらどうなるだろうか。
2036年。
浮気が全面禁止された。
手を繋ぐ以上は犯罪。
ごく少数のカップルの愛は深まったものの、
多くのカップルは別れを選んだ。
「他の人と、手を繋ぐ以上のことをしたい…!」
多くの人はそう思い、
恋人たちは長続きしなくなった。
離婚もグッと増えた。
だんだんと、人々は付き合うことをやめていった。
付き合わなければ、浮気は生まれないのだ。
付き合うという概念がこの世からなくなっていった。
こうなると性の解放だ。
皆は踊り出した。
カーニバルだ。
毎日がカーニバル!
病気が増えた。
かなり増えた。
性行為は重罪になった。
結婚して子供を産む意思がないとしてはいけない。
人々は性を閉ざした。
人々から性欲が消えていった。
代わりに多くの人間に、仕事欲が生まれた。
人間の三大欲求は、「食欲・睡眠欲・仕事欲」になった。
人々は働き、働き、働き。
過労が増えた。
今度は、睡眠欲が大流行り。
人々はとにかく寝た。
仕事などせず、もう寝ることが全て。
人々は元気になった。
寝ることにも飽きてきた。
食欲だけが残った。
人々は食べた。
とにかく食べた。
太った。
みんな太った。