さてさて最終回です。
全46回のつもりでしたが、なんと4回にして終わります!
ーもしもこの世に○○がなかったらー
皆さんは考えたことがありますか?
もしもこの世に○○がなかったら、きっとこの世界は全く違う世界になっていたでしょう。”もしも”なんて考えても仕方がないしキリのないことだけれど、”もしも”ということを突き詰めて考えていくと、全く新しい世界が広がっていきます。
そんな世界が広がっていく可能性が少しでもあることを考えると、僕はドキドキしてきます。
もしもなんてあり得ないことばかりだけれど、
そんな”もしも”でも起きないと、起きることを考えていたりしないと、
なかなかこの世の中やってられないですよね。
いや、やっていきましょう。
我々は、”もしも”なんて滅多に起きない世界で生きていくしかないのです。
生きていきましょう!
“もしも”なんて考えても仕方のないことなのです!
あるものはあるし、ないものはない!
ということで、こんな連載もうやめましょう!
最終回です!
もしもこの世に○○がなかったらシリーズvol.4。
「カリスマ」。
どうぞ。
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—vol.4【カリスマ】
ある日、この世からカリスマが一斉に姿を消した。
「一体、何故だ」。
人々は、カリスマを探した。
「どこに行ったんだ。俺らのカリスマは」。
世界の隅から隅まで探した。
北極や南極、宇宙に至るまで探した。
しかし、カリスマは一人たりとも見つからなかった。
これは、カリスマを憎む集団によるテロなのだろうか。
警察も動いた。
少しでも怪しい人間は徹底的に調べ上げ、カリスマの影を追った。
しかし、全く見つからない。
カリスマは、もうこの世からいなくなってしまったのだろうか。
違った。
カリスマは死んではなく、普通に生活をしていた。
なんとカリスマたちは、一斉に”カリスマ性”をなくしていたのだ。
「カリスマ、カリスマ」と崇められ、人々に尊敬の眼差しでしか見られなくなり、自分が少し動けば周りも動く、少し話せば周りがざわつく、少し油断をしているとカリスマの座が危ぶまれる。
もう疲れたんだ。
世界のカリスマたちは集結し、
「同日に一斉にカリスマ性をなくそう」と一致団結した。
この世から、カリスマという存在をなくすんだ。
カリスマなんてこの世にいらない。
カリスマ性をなくせ!
人々からカリスマとしてか認識されていなかったため、
カリスマ性のなくなった元カリスマたちは、存在さえも認識されないようになった。
警察が動いたときは少し焦ったが、
時が経ち、カリスマという存在は人々から忘れられていった。
元カリスマたちは、今もコッソリと生きている。
平凡な人生の素晴らしさを満喫しながら。
しかし。
生まれながらにしてカリスマだった彼らからは、
隠しきれない”カリスマ性”がジワジワとにじみ出てしまっていたのだ。
そうしてにじみ出たカリスマ性は、空へと浮かび上がり、一つの星となった。
カリスマ星だ。
その星は、今日も夜空で一番輝いている。
結論:この世からカリスマがいなくなっても!カリスマは星となって生き続ける!!!!!
さようなら~