↓↓↓↓↓↓謎解き問題の答えは記事の中ほどにあります。↓↓↓↓↓↓
これからの時代に必要な「謎解き力」
リアル脱出ゲームに代表される謎解きイベントが全国的に一般化し、「今夜はナゾトレ」「金の正解!銀の正解!」といった謎解き番組もお茶の間で定着しています。
これらによってさまざまな人が謎を解く機会が増えると同時に、
「謎が解ける人は頭がやわらかい、頭の回転が早い」といった認識も広まっているでしょう。
しかし、「謎解き力」は単に、謎が解けるだけの力にはとどまりません。
「謎解き力」──それは「可能性を探る力」です。
一つの問題を解くためには、さまざまな考え方やアプローチが必要になります。しかし、正解は一つしかありません。ならば、どれだけたくさんの考え方やアプローチを思いつけるか──これが「謎解き力」の本質と言えます。
社会が急激に変化しているこの時代のビジネスにおいては、高度化・ 複雑化する課題への対応が求められています。それらの課題に対していま、人間に求められるのは、記憶した「正解」を引き出すことではありません。さまざまな考え方やアプローチをし、正解を導き出す訓練をすることが、ビジネスにおいて付加価値を生み、イノベーションを創造していく力となっていくのです。
これからの社会において、本当に人間に必要とされる力。
それはつまり、「可能性を探る力」であり、「謎解き力」と強い相関関係があるのです。
この考え方をもとに、当協会では「謎解き能力検定(通称:謎検)」を立ち上げました。
当協会は、日本屈指の参加型謎解きエンターテイメント「リアル脱出ゲーム」を企画・運営している株式会社SCRAPが母体となった組織であり、リアル脱出ゲームにおける謎解きの作成・判定のノウハウを活かし、より個人の持つ能力を測ることができるよう、検定に落とし込んだものが「謎検」です。
2017年5月に実施した第1回謎検の受検者総数は4,479人。
全国平均点は100点満点中62点(3級)で、満点(1級)はわずか10名という結果となりました。
■第1回謎検の等級分布
そしてこのたび11月19日(日)に、第2回謎検を開催いたします。
謎解き力を客観的に計測できる検定
謎検は、「英検」や「漢検」のような、知識量を測るものではありません。「謎解き」という、記憶だけではどうにもならない個人ごとの能力を計測し、判定するものです。
その計測・判定に当たり、謎解きの力を以下の5つのジャンルに分けて判定します。
・ひらめき力……過去の経験・記憶から、直感的に答えを引っ張り出してくる力
・注意力……よく観察し、問題の中にある違和感や違いに気が付く力
・分析力……情報を多角的に捉え、回答までの道筋を組み立てる力
・推理力……ルールや法則を見つけ出し、答えを導く力
・持久力 ……最後まで諦めずに謎に向き合う力、もれなく確認しながら解いていく思考体力
検定終了直後には、問題の正誤判定、クラス判定(1級~10級)のほか、これらのジャンルごとに細かく自らの力を計測して成績表を見ることができます。また、当日夜には受検者のランキングを発表。相対的にあなたの謎解き力を判断することもできます。
■成績表のイメージ
なお、謎検はWeb検定です。11月19日(日)の受検当日9:00~16:59の間のお好きな時間に、ご自宅のパソコン(スマホ、タブレットは不可)で受検を開始することができます。事前に受検登録が必要です。
※受検登録および受検料の払込期限は11月17日(金)となります。
記憶や情報を活用する脳機能が鍛えられる
さて、この「謎解き力」がビジネスに有効なことは、脳科学の面からも証明することができます。
諏訪東京理科大学・篠原菊紀教授は次のように述べています。
「謎解きをするにあたっては、問題が与えてくれる情報を理解して保持し、過去の記憶などを使って答えを導いていきます。しかも問題が与えている情報をそのまま使っては解けない問題が大半なので、記憶や情報を保持する時間が普通の問題を解いているときより長くなりますし、あれこれ角度を変えて考えなければいけないので、保持している情報や記憶がしばしば干渉されます。その分、知的活動の中核であるワーキングメモリの力が鍛えられるわけです」
■諏訪東京理科大学・篠原菊紀教授。専門は脳神経科学と応用健康科学。TV番組など多くのメディアで出演・監修しているほか、『「しなやか脳」でストレスを消す技術』(幻冬舎)など著書多数。
この「ワーキングメモリ」の力は、子どもでは学力と、大人ではいわゆる「賢さ」とかかわりが深く、年収や幸福感とも関係することが実証されています。
さらに、謎解きを行うと、「直感力」や「やる気」「注意する力」も鍛えられるとのこと。
「直感は天のどこかから降ってくるものではなく、自分の脳内に蓄えられた経験が快感などと結びついて生まれるものです。謎解きを繰り返すと、問題の背後にある解き方のコツ、問題文からつい誘導されてしまう考え方をいったん突き放すリフレーミングの仕方などが、無意識に蓄えられていきます。しかも、それが解いた快感と線条体で結びつき、答えが見える、あるいは解き方がわかっていきます。面白い問題を解く快感が、難しい問題にも角度を変えてチャレンジしていく“やる気”を生み出してくれるのです」
「また、しばらく注意を払うだけならだれでもできますが、謎を解く間、さまざまな頭の使い方をしつつ注意を持続するのには、ある種の耐える力が必要です。このとき、がまんや切り替え、自制心などにかかわる右の下前頭回が働きます。謎解きは自制心をも鍛えられるのです」(同前)
謎解きを単に遊びや余暇にしておくには惜しいほどの効果があることがおわかりだと思います。
より能動的・積極的に謎解きを行うためのひとつの手段が「謎検」なのです。
謎解きの思考の道筋を辿る
ではここで具体的な謎解きの解き方を見ていただきましょう。
例題を見てください。これは第1回謎検で実際に出題された問題です。制限時間は2分です。
いかがでしょう?
解けた方も解けなかった方も、この問題を解くための、思考の道筋を解説していきます。
イラストは左から、「2月のカレンダー」「はがき」「めがね」ですね。
そこに「は」「に」「め」という文字が書かれています。
ところで、よくある謎解きで「たぬき」問題はご存じでしょうか。
「たぬき」を「た」抜きと解釈し、文字列から「た」を抜いて読むという問題です。
例えば「たじゅうたばこ」に「たぬき」のイラストが付いた問題があったら、「じゅうばこ」が答えといった具合です。
この例題も、実は「たぬき」問題とよく似た問題です。
「はがき」は、「は」が「き」、つまり「は」を「き」に変換することを示しています。
「めがね」も同様に、「め」を「ね」に変換するわけです。
これに気づけるかが、正解不正解の大きな分かれ目でしょう。
では「2月のカレンダー」は?
「カレンダー」や「こよみ」など、いろいろな読み方の可能性がありますが、「はがき」「めがね」と同じように文字の変換を示唆するイラストであるならば、「にがつ」を示していることに行き当たるでしょう。
これは「に」が「つ」、つまり「に」を「つ」に変換することを示しています。
よくよく見れば、上の3つのイラストの頭文字が、下の3つの文字になっていますね。
ここから「2月のカレンダー」を「にがつ」と思いつく方も多かったと思います。
さて、では変換してみましょう。
「は・に・め」を、「は」→「き」、「に」→「つ」、「め」→「ね」とそれぞれ変換します。
正解は「きつね」でした。
この問題は上記5ジャンルの中で、「ひらめき力」の問題として出題されました。
「たぬき」問題と同様の解き筋であることと、「2月のカレンダー」を「にがつ」と読むことをひらめく、つまりさまざまな可能性の中から正解への正しい道筋を選ぶことが必要とされる問題です。
ちなみに第1回謎検のこの問題の正解率は、84.8%でした。
謎解き力は鍛えることが可能だ
謎検には、この問題のように「ひらめき力」だけを測る問題ばかりでなく、「注意力」「分析力」「推理力」「持久力」を測る問題、さらにはそれらが複合的に必要とされる問題をご用意しています。
もっと解いてみたいという方は、まず「無料お試し受検」に挑戦してみてください。本番では60分の検定時間で50問が出題されますが、このお試し受検は5分の検定時間で5問を出題。今すぐチャレンジ可能です。
最後に、「謎解きは天性の能力ではないのか」「できる人だけができるものではないのか」という疑問を持たれている方へ。
謎解き力は鍛えることができます。
日本謎解き能力検定の母体・SCRAPが主催する「リアル脱出ゲーム」に初めて来た人たちの脱出率は1%前後ですが、参加回数が10回目の人たちの脱出率は30%に跳ね上がります。参加を重ねるうちに、観察力が磨かれ、思考の道筋の数が増え、謎を解くための技術が身に付いていくのです。
謎検に関しても、何度もチャレンジしていくことで、級位や成績は向上していくでしょう。もちろん、判定された成績表を見て、現状の長所・弱点を把握し、今後の謎解き力向上への対策を練ることが必要です。
謎解きの問題はWeb上や問題集など豊富に存在しています。当協会では謎検開催に当たり、参考図書も設定していますので、事前に解いておくことで、より謎解き力はアップするはずです。
「“能力は素質だ”と思っている人より、“鍛えれば伸びる”と思っている人の方が、実際のテスト成績が伸びることも知られていますから、“鍛えれば伸びる”と思って、謎解きにチャレンジしてください」(同前)
課題に対し、どれだけたくさんの考え方やアプローチを思いつけるかを測るための指針として「謎解き」は非常に有効です。ご自身の力を試したい、謎解きを通して時代をサバイブしていく力を身に付けたいと思われた方は、ぜひ11月19日(日)に開催される第2回謎検を受検してください。
文責:日本謎解き能力検定
謎検公式サイト
https://www.nazoken.com/index.html