2018年も終わろうとしているころ、東京ミステリーサーカスの4階ヒミツキチラボ小ホールでは、大人たちがあるノートに向かい合って何かを解きあっていた。
彼らが見ているのは『謎解き手帳』
SCRAPが発売した一年中謎解きを楽しむことが出来る手帳である。
―豪華すぎる質問会―
第1部は「謎解き手帳2018」でわからない部分をパズル作家の堺谷光さんと足立結香さんに直接聞ける豪華な企画!
私もさっそく2018年の月謎が難しくて解けなかったので足立さんに確認!
足立「この月謎、私が作ったんです!難しかったですか〜♪」
なんだか、嬉しそうな足立さん(笑)
足立「この問題の鍵は、〇〇なんです!」
と答えは言わずに、ヒントを優しく、そしてわかりやすく解説してくれる!
放課後に残って先生に教えてもらう感じ!!
作成者に直接聞けるなんて凄く贅沢な時間だなあ・・。
足立「ここをこうすると・・」
ライター「あ!!!!なるほど!!こういうことだったんですね!」
あっという間に解決!
この問題1人だと詰まっていたけれど、足立さんの手助けにより無事解くことが出来ました。
私の様子を見て、他の参加者さんもお二人にわからない謎の手助けをしてもらっていて、
色んなテーブルから「あ!!!!なるほど!!」という声が聞こえてきた第1部でした。
―おまちかねの『謎解き手帳2019の発売記念イベント!』―
第2部は、お待ちかねの『謎解き手帳2019の発売記念イベント!』
司会はSCRAPでおなじみの青木竜也さん。
やはりイケメン。そして美声・・!(筆者はちょっとしたファンです)
出演者は堺谷さん、足立さん、そして商品企画マネージャーの小林芽依さんを加えて対談!
まずは3人の自己紹介からスタート!
問題制作者さんとそれを商品企画する立場の小林さんというなかなか見られない3ショットに参加者の皆さんも釘付け!!
中にはメモを取る参加者の方も。
ここで、商品企画の小林さんが声を大にして伝えたいと言っていたポイントを1つ。
■紙質に関してこだわり
「謎解き手帳の紙が薄い」との声をいただくことがあります。
しかし実は「謎解き手帳」に使用されている紙は手帳に最適な「トモエリバー」の高級な紙。
謎をたくさん載せるためにはページ数がどうしても多くなってしまう。
トモエリバー」の紙はインクが乗りやすいため書き心地もよく、裏うつりがしにくい特長があるにも関わらず、とても薄くて軽いのです。
だから「謎解き手帳」をこの重さ、厚さにするためには、この「トモエリバー」の紙でないと実現ができないものになっています!
(ここだけの話、他の紙を使って原価を抑えることもできたけど、厚さ・軽さ・質にはこだわりたかった!とのこと。)
これには会場も「おおー!」という声が上がっていました。
そして今年の手帳、パッと見て、昨年と違うところ、それは何と言っても帯!
帯に佐藤健さんからの『好きだ。』という文字が。
脱出ゲームが大好きという佐藤健さんにダメ元でオファーをしたところ、快く書いていただけたそうで、制作陣も感無量なご様子。
足立「私が制作者なんだから、この『好き』は、私が告白されたってことですよね!?」と会場を笑いに誘う様子も。
また、脱出ゲームが大好きな著名人といえば、サバンナの高橋さん。
脱出ゲームが好きすぎるあまり、自身で公演をプロデュースするほど。
そんな高橋さんは手帳の愛用者で、脱出ゲームの参加記録もきっちりつけるほど手帳の使いこなし方がバッチリ!
\高橋さんの記事はこちらをチェック☆/
この使用方法には3人とも関心なご様子でした!
3人のクロストークが終わり、ここからはメイン企画の謎解き手帳2017ネタバレ解説のはじまりはじまり♪
謎解き手帳2017は即完して今では買えない代物。
今回は持っていない方のために特別に!全問印刷して配布!
SCRAPさんなんて太っ腹!
2017年は色々な方が謎を作成していて、堺谷さんと足立さんは共に月謎を2本ずつ作成していたとのこと。
月謎の制作も大変だが、年謎の制作はもっと大変。
ここで、年謎について足立さんから名言が。
足立「一言で表すと、宝箱の中に宝が入っていて、開けてみたらまだ広がる謎!問題って情報が少なければ少ないほどセクシーなんです!」
セクシーな謎…。名言。
早速、2017年の年謎を解説することに。
過程に続く過程に、会場がどよめき立ちます。
もうすぐ終わりか!と思ったところで新たな謎が生まれ、それが全問難問ときた!
しかし、伏線がとても綺麗で、司会の青木さんも「凄すぎる」と息を飲むほど。
ちなみに会場で2017年の年謎を解けた人は参加者の約半数を占め(かなり凄い)
ヒント無しで解いたツワモノもいらっしゃいました。
参加者のレベルが高いっ!
―謎解き手帳2019ここが見どころ!―
先ほどは過去の手帳を用いて解説をしてきましたが、このブロックは2019年の手帳に関して語って頂きました。
2019年の謎において、制作した堺谷さんと足立さんが好きな週謎を発表!
みなさんも解く前に参考にして見てくださいね!
《堺谷さんのベスト3》
1位:週謎26 2位:週謎52 3位:週謎12
《足立さんのベスト3》
1位:週謎19 2位:週謎26 3位:週謎36
このベスト3に2人のトークは白熱!
イラストが入っていてポップで美しい問題を評価したり、納得しあったりと会場も早く解きたい様子。
中でもパワーワードだったのが、足立さんが週謎19に関して「解いて「簡単じゃん!」と言うような人とは付き合いたくない。」と発言したときに、会場は笑いに包まれました。
また、月謎に関して、おすすめは6月で無駄がなく、ひらめきとパズルの割合がちょうど良いのだとか。
うーん、早く解きたい!!
さらに続けて、「5月は尖っていて、(毎年5月は尖った謎が多いらしい)、10月は難しさの山場になり、7月はトリッキー。1月がすごく好き!という方もいるし、賛否両論。
6月と9月はとても人気でした!」とのこと。
謎によって月にカラーが出るのって不思議だし、面白い!!
さて、そんな謎解き手帳2019ですが、苦労した点も無数にあったそうで、
「2017年はジェットコースターでいうと、どういう感じで落下したら面白いかとか道筋を立てて考えていたりしたが、今回は編集が短い期間で行うことになった。今回はなんと、入稿・デザイン込みで1ヶ月の戦い。それを少ないスタッフでこなすのってなかなかの体力勝負でした」と語る足立さん。
謎解きのプロの2人は謎制作前に可能なのか、出来るのか?ということを大前提に進めていくが、今回は確証がないまま進めていったそう。
しかも、月謎の半分は足立さんが制作して、様々なやりとりを1人で行い、とてつもなく大変だったとか・・。お疲れ様です。
そんな謎を多く制作した2人。やっぱり大変だったのが年謎の作成!
ということで、年謎の作り方に関して、今回特別に教えてくれました!
とはいっても、理解不能!!
ホワイトボードで一度プロセスを書き、役割分担をして制作をするんだとか。
なんといっても構造が複雑なのが年謎の特徴。
堺谷さんからは「パズルを作るのもまたパズル。どこから作るんだろう、といつも思います」と制作陣も困惑するほどの過程なんだとか・・・・
―お客さんから質問大会!!―
イベントも終盤に差し掛かり、事前アンケートでお客様からの質問コーナー!!
堺谷さんと足立さんが何でも答えてくれました!
足立「NGなんてないんで、何でも答えますからねー!」と笑いを取る場面も。
では、その質問の一部をお見せしちゃいましょう!!
質問①『年謎はどのくらいの時間をかけて解く想定ですか?』
堺谷「3日かな・・」
足立「3人グループで考えて6時間想定だと思います。ただ、2018年の年謎は3時間くらいで解けるかもしれない!」
堺谷「いや、4~5時間はかかると思います」
そして、2019年の年謎については…
足立「2019年は2017年と2018年の良いとこ取りをしました。最初のとっかかりやすさはあるし、すんなり解けるところは解けるし、ただ壁もあります。ボリュームは満点なので、2019年は1日かけても良い謎が作成できたと思います。ただ、発表は1年後ですけど・・」
2019年の年謎も楽しみですね!
質問②『謎制作をしているときに注意していることはありますか?』
足立「月謎は似たような謎が連続しないように心がけています。謎を作る人によって傾向が異なるので、〇〇さんはこんな謎を作りそうだな、とか◎◎さんはこんな謎を作りそう!など、誰がどんな謎を作るのかをだいたい予想しています」
質問③『祝日が普通の年とは異なった2019年。謎の制作に影響はありましたか?』
足立「入稿の少し前に「ここ祝日じゃない!」となったことがありました。なんとか修正に間に合ったけど、あわや危なかったです」
質問④『謎に詰まったらどうしたら良い?』
堺谷「寝るのが一番だと思います。一回時間をおいて、次の日にもう一回やってみると別の視点になるときがあります。制限時間がない問題だからこそ、時間をかけてやってみるのも良いと思います」
堺谷さんから目から鱗の逆転発想な答えを頂きました。
質問⑤『謎の作成はパソコンを使っていますか?』
堺谷「だいたい普通の謎は頭の中で作成しています。ひらめき系の謎はデザインと一緒に作成したりします。私は複雑な数式とかはあまり使用しないタイプなので、あまりパソコンは使用しません。バグが発生しないか調べるときにエクセルを使うくらいですかね、チェック用です」
足立「私は圧倒滴にワードパズルが得意なので、イラストレータで作成します。枠を埋めるのもイラレで作成します。そして、堺谷さんとは異なるのですが、エクセルは私のパソコンには入っていません」
堺谷さんの「頭の中で作成」発言には会場は驚きを隠せない様子でした。
それにしても制作者さんによって謎の作成方法って様々あるんですね。
その他にも付き合ったタイプや年収など、多種多様な質問が飛び交い、
会場を大いに沸かせたおふたり。
最後に、手帳の魅力について話してもらいました。
堺谷「初心者の方は週謎や月謎をメインに解いて、謎を解く楽しさに気づいて欲しい。年謎は難しいので多少目をつぶってもらってもいいけれど、この手帳はみなさんにオススメできる手帳だと思います」
足立「今回の解説を聞いて、良い!と思ったら2018年と2019年の手帳を買っていろんな謎にチャレンジしてみてください。年謎はクリスマスに出題されるので、みなさん「クリスマスの予定は?」と聞かれたら、「ある!」と答えることが出来ますよ(笑)2019年の手帳が好評でしたら、2020年の手帳の制作もすぐに取り掛かることが出来るのでどれだけ良い手帳なのかを皆さんSNSや口コミで広めて欲しいです」
手帳の魅力がふんだんに詰まった約2時間の第2部のイベントでした。堺谷さん、足立さん、ありがとうございました!!
―お客さんインタビューー
イベントも終わり、会場の後ろで目を輝かせながら話しを聞いていた男性にインタビューをしちゃいました!
お名前はたっちさん。
少年探偵SCRAP団の団員さんでもある、生粋のSCRAPのファンの方で、普段は会社員をしているが、この方かなりのツワモノ!
2013年に赤坂サカスで行われた東京爆弾包囲網で初めて脱出ゲームに挑戦して、
そこでクリア出来てから激ハマり。
今では、ほとんどの脱出ゲームに参加して腕前を鍛えているという。
なんと、月謎はほとんど5分以内で解き、年謎も40分で解いてしまったという。
※インタビュー中、「たっちさんは早すぎるので参考にしないでください(笑)」と足立さんがコメントしていました。
たっち「いつも月謎が発表されて0時ぴったりにスタートをし、解けた時間をSNSにアップしている。おそらく、私が最速の解くスピードだと思います。2019年もこの調子で解いていきます!」と意気揚々とした様子。
たっち「2019年の手帳はデザインが少し異なっていて、開けた瞬間に“なんだろう”というワクワク感が訪れた。手帳としてのクオリティも高いけど、毎回新しい謎に出会うのが楽しみです。」と、熱いメッセージを残していただきました!
ワクワクドキドキをもたらしてくれる謎解き手帳2019、あなたも売り切れる前に購入を急げっ!!
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