『雷鳴轟くシェアハウスからの悲鳴』公式体験レポートを公開!
~犯人捜しの40分間、肩にはナイフが刺さったままです~
#SCRAPマダミス #体験レポート #雷鳴シェアハウス #雷鳴轟くシェアハウスからの悲鳴
公開日:2023/06/26
※結末や事件の詳細に関するネタバレはありませんが、ストーリーの一部を公開しております。「事前の情報は入れずに楽しみたい!」という方は、先にプレイをしていただくのがおすすめです。
今回ご紹介する作品は、『雷鳴轟くシェアハウスからの悲鳴』。「~からの脱出」じゃなくて「~からの悲鳴」。そう、今回はどこにも閉じ込められないし、脱出する必要はありません。
これは、あるようでなかったリアル脱出ゲームでお馴染みのSCRAP発の「マーダーミステリー」。この度、その記念すべき第1作目が、2023年5月13日(土)より販売開始しました!
まずマーダーミステリーとは何ぞや、という方のために簡単にご説明を。
マーダーミステリー(以下、マダミスと表記)とはその名の通り殺人事件を題材に、プレイヤーがそれぞれ異なる背景や目的を持つ物語の登場人物となり、実際にプレイヤー同士でディスカッションを行いながら事件の解明を目指す推理ゲームです。
一度プレイしてしまうと謎やトリック、犯人が分かってしまうため、二度とプレイすることができない。この点はリアル脱出ゲームに近しい部分がありますが、「脱出」という共通の目標がありプレイヤー同士が協力関係にあるリアル脱出ゲームと異なり、マダミスでは犯人もプレイヤーの中に潜んでいます。犯人役、探偵役、はたまた巻き込まれた一般人や犯人の共犯者など、登場するキャラクターの設定は作品によって様々。相反する利害関係の登場人物たちが、それぞれ自分の目的を達成するために会話劇を繰り広げることになります。
とはいえ、言葉で説明してもなかなか分かりづらいので、さっそく実際にこの『雷鳴轟くシェアハウスからの悲鳴』(以下、『雷鳴シェアハウス』と表記)を見てみましょう!
『雷鳴シェアハウス』は、キットを用いて対面で行うマダミスです。進行役(GM=ゲームマスター)は必要なく、プレイヤーが4人集まればすぐに遊ぶことができます。
そしてこちらがそのキットの内容物。たっぷり入っているように見えますが、手のひらを広げたくらいのサイズのBOXにすべて収まっているので、持ち運びにも便利です。
そしてこの『雷鳴シェアハウス』の一番の特徴は、想定所要時間が40分ほどと短いこと! 1プレイに数時間かかるのが当たり前のマダミスの中では、かなりサクッとプレイできるボリュームです。進行要らず、少人数プレイ、持ち運びが楽、そして短い! 初心者でも安心して、気軽にプレイができるマダミスです。
物語は、若きクリエイターが集うとあるシェアハウスの住人たちが、嵐の中サスペンス映画を撮影しようとしているシーンからスタートします。
登場するキャラクターは4人。
クリタ。脚本家であり今回の映画の監督も務める、リーダー気質の才能溢れる男性。
ユウ。様々な年代から人気を集める有名Youtuberであり、今回の映画の主演女優。
メイ。駆け出しの舞台女優だが、今回の映画ではメイクや制作進行を担当。
ショウ。今回の映画では照明や助監督を担う男性。シャイな性格だが職人気質。
この4人のキャラクターの中から、自分が演じるキャラクターをそれぞれ選んだら、さっそく「読み合わせ」を行います。
「読み合わせ」では、登場キャラクターたちのセリフをそれぞれのプレイヤーが読み上げ、プレイヤー全員でプロローグを演じます。
一部手を加えていますが、具体的にはこんな感じ。
「わ! 雷!!」
「停電⁉」
「誰か明かりつけて!」
「キャーーー!!!」
「え、なになに⁉」
「どういうこと⁉ なんで●●の肩にナイフが刺さってるの⁉」
「痛…」
「血が出てるじゃないか! 大丈夫か⁉」
「いや、ナイフを抜いたら失血死してしまうかもしれない。ナイフを抜く前に、停電の間に何が起こったのか調べないと」
「………え⁉ このままなの⁉」
「さすがに可哀想じゃない⁉ 救急車呼ばないと!」
「待って。もしこの中に●●を刺した犯人がいたら映画がポシャってしまうかもしれない。事故なのか、それとも本当に犯人がいるのか、解明してから救急車を呼ばない?」
「ナイフ刺さったままなんだけど……⁉」
こうして、明かりがついたばかりのシェアハウスで話し合いが始まるのであった―――。
映画ポシャる心配する前に、他に心配することあるだろ。
ナイフを抜いたら失血死。いや分かります。
でも被害者、事件が解明するまでずっとナイフ刺さったままなの…⁉
そして3人はナイフが刺さった奴が傍にいる状態で、救急車呼ばずに犯人捜しするつもりなの…⁉
この映画、すでに炎上確定だわ。
既に突っ込みドコロが多いですが、ここから各キャラクターの詳細設定の読み込みタイムが始まります。
この詳細設定は、プレイヤーが選択したキャラクターのものだけを読むことができます。プロローグで起こった事件でそれぞれのキャラクターが行っていた行動や、隠しておきたい秘密、そして今後行われる議論でキャラクターが勝ち取りたい目標などが書かれています。
情報量が多く、初めてマダミスをプレイする人はビックリしてしまうかもしれませんが、ご安心ください。読み込みタイムは10分間あり、足りない場合は延長することもOK。さらに議論タイム中でも何度も読み返すことも可能です。
ちなみに被害者は、この読み込みタイムの10分間でも肩にナイフが刺さったままです。
さて、詳細情報を読み込んだら、いよいよ議論タイムスタートです!
30分の議論タイムでは、ランダムで獲得できる「情報カード」によって、他のキャラクターの秘密を知ることができます。しかし、それは自分の秘密も強制的に漏洩してしまうということ。議論中、自分に不都合な情報を隠そうと嘘をつきすぎると、後々「情報カード」の開示によって不利になってしまうかもしれないのでご注意を。
さらに、事件当時の撮影現場の音声データなども出てきたり、各キャラクター同士1対1で話すことができる「密談タイム」が挟まったりと、情報はどんどん増えていきます。
キャラクターたちで協力し、時に対立しながら、この事件が事故なのか、それとも誰かが意図的に刺したのかを推理していきましょう。
この暗闇のシェアハウスでいったい何が起きたのか。物語の結末は、この議論でそれぞれが下した結論によって決まります。
あなたが読み上げたセリフのテンション、ランダムに手にした「情報カード」、追い詰められた際の言い訳、そして推理がどんな顛末を迎えたか。そのひとつひとつが積み重なり、この『雷鳴シェアハウス』は、世界にひとつだけの物語として完成します。
プレイヤーの数だけ物語が紡がれる「マーダーミステリー」。一生に一度きりの、あなただけの物語体験を、ぜひこの暗雲立ち込めるシェアハウスでお楽しみください。
ちなみに被害者は、ゲームが終わるまで肩にナイフが刺さったままでした。
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撮影:SCRAP広報スタッフ岡野 / ライター:SCRAP広報スタッフわや