「歌舞伎町 探偵セブン」スペシャルイベント! BJ役:熊谷健太郎さん&キャラデザ:岩元辰郎さんが登場!!(前編)
公開日:2018/06/28
(前編)
東京ミステリーサーカスでOPEN以来、絶大な人気を誇る「歌舞伎町 探偵セブン」。プレイヤーは歌舞伎町に事務所を構える「セブン探偵事務所」の扉を叩いた新人探偵として、6人の凄腕探偵たちと共に歌舞伎町を揺るがす様々な事件の謎を、実際に歌舞伎町の街を歩きながら解き明かしていくというリアル捜査ゲームだ。プレイヤー時にキャバクラやホストクラブなどの施設まで入り込み、聞き込みなどをしながら謎を解いていくという仕組み。
「歌舞伎町 探偵セブン」に登場する、「セブン探偵事務所」の探偵6人+所長。プレイヤーは同事務所の7人目の探偵を目指し、数々の謎を解いていく
凄腕ぞろいの「セブン探偵事務所」の面々は、元ヤクザや科学者、ハッカーなど皆ユニーク。キャラクターデザインは「逆転裁判シリーズ」で知られる岩元辰郎氏が手がけており、そのビジュアルも大きな話題に。なかでも人気を集めるキャラクターなのが、「裏カジノ・イカサマ事件」に登場する不敗のギャンブラー探偵・BJ。クールで謎に包まれた役どころを、人気声優の熊谷健太郎さんが演じている。
そんな熊谷健太郎さん、そして岩元辰郎さんをゲストに、2018年4月14日、東京ミステリーサーカス内で同作品のディレクターである西澤匠を交えた3人のトークショーが開催された。
(右から)ディレクター・SCRAP西澤匠、キャラクターデザイン・岩元辰郎さん、熊谷健太郎さん
BJと同じファッションで登場する熊谷さん。「ババジュンイチロウ(BJの本名)って言うなよ〜! 熊谷健太郎です、よろしくお願いします」と、さっそく会場を沸かせていた。数日前にタイガ役の山下大輝さんと一緒にBJ編をプレイしてきたということで、「新人探偵に身分を偽ってプレイしてきました。BJとやりとりをしているとなんだか不思議な気分になりましたね(笑)」とその感想を語ってくれた。
幸運の女神に愛されている不敗のギャンブラー探偵・BJは、事件2「裏カジノイカサマ事件」のメインキャラクター。駆け出しギャンブラー・大鐘翔(おおがねかける)からの「師匠が裏カジノに出入りしているうちに行方不明になってしまった」という依頼を、歌舞伎町の中でさまざまなギャンブル(ミニゲーム)をプレイしながら解決していくという内容だ。
熊谷さんにキャラクターの印象を聞いてみると「率直に言うと、いけ好かない男ですよね。だっていきなり、『勝利の女神に愛されているのは、いつも俺なのさ』なんて言えます!? 絶対友達になれない!」と爆弾発言。そんなクサい台詞も、BJの持ち味なのである。
来場者も、プレイしたことある人がほとんど。コンプリートした人の多さに、「こんなにたくさん!」と3人も驚いた様子
BJの印象について岩元さんも「ああ〜、こいつむかつくわ〜と思いましたね」と熊谷さんに同調
「6個ある事件はどれもそれぞれ特色が違うんですが、なかでもこの『事件2』は特殊なんです。基本的には聞き込みをして証拠を集めたりと、街を巡りながら捜査をするんですが、BJ編は情報を手に入れるために勝負に勝たないといけないという特徴があります。この事件だけは、1人じゃなくて数人でプレイするのがおすすめ」と西澤。
さて続いては、キャラクターデザインの話に。西澤いわく、BJのコンセプトは「ザ・イケメン!」なのだそう。
「キャラクターを一から考えるのはほぼ初めてで。わからないがゆえに岩元さんにもすごく失礼なことをたくさん言ったと思うんですが、男女比はどうするか、7人をどんなポジションにするかと考える中で、BJは『ザ・イケメン』とリクエストした」と西澤
「『ザ・イケメン』の日本人ということで、BJの身長は178センチに設定しましたと岩元さん。「ちなみに僕も同じ178センチなんですけど(会場爆笑)。SCRAPさんはキャラクターデザインをすることはあまりないとのことで、すごく楽しそうだったね」と製作時の様子を語る。
ここで、キャラクターの設定画を初公開! 当初BJは蝶ネクタイを付けていたり、胸元が開いたシャツ姿だったりと、現在のイメージとはまったく異なるファッション。これには来場者も驚いた様子。「これじゃギャンブラーじゃなくてホストみたい、何かが足りないね〜ってなった時に、岩元さんがパーカーという案を出してくれた」と西澤。
それに対し「『せっかくイケメンなんだから、フードを取ってほしい』という要望があって。顔を見せたいって言うんだけど、イケメンって逆に特徴がないんですよ。例えば(画面に)首から上だけ表示されるシーンなんかは特に。だからフードを提案してみました」と岩元さん。
「BJがフードをかぶるのは、ギャンブル中などの本気モードの時。暗黒面に落ちたじゃないけど、フードかぶせて、こんな顔させたいですねっていうのをプレゼンしたりして。一生懸命フードをかぶらそう、かぶらそうと(笑)」(岩元さん)
■収録時のエピソードも披露!
「はじめにビジュアルを見た時は、素直にかっこいいと思った。目つきの鋭さとか、一筋縄じゃいかないんだろうなというのをとても感じましたね」と熊谷さん。
BJビジュアル。「声を入れていただいた瞬間にBJってこういう奴なんだ! と初めて感じた」と西澤。「入れた瞬間にハマりましたね〜」と岩元さんも話す
BJ 設定画。会場が沸く中、「7人並んだ時のバランスも考えながら作っていきました」と岩元さん
続いては収録時の話に。「数日に渡って収録したのですが、僕の収録日は一番キャストが集まる日でした。大塚明夫さんや関俊彦さんなど、そうそうたるメンバーが集まって。BJへの印象としては、資料をいただいた時にカードゲームのブラックジャックが浮かびました。でも、あれ? 名前、ババジュンイチロウ!? って」と熊谷さんは笑う。
BJことババジュンイチロウは、ファンの間では“ババジュン”という愛称でも呼ばれている。そのあだ名には、ちょっとした誕生秘話があるのだとか。「BJはこの名前が嫌なのか、イニシャルを名乗っているという設定なのですが、関俊彦さんがテスト、本番と、『彼は……ババ……ゴホンゴホンッBJだ』というアドリブを(笑)」と熊谷さん。
「熊谷さんが『誰がババジュンだ!』と即座に返されたんですよね。僕にとってもすごく印象に残った場面でした。。あれはお見事で……! すごいからそのまま使おうと」と西澤。これには会場からも「おお〜!」という声が。収録はほぼ一発OKだったという熊谷さん。「楽しんでやらせていただきました」と微笑んでいた。
終盤には、収録時の思い出を振り返り
すっかり会場が温まったところで、トークショーは終了。その後は事前の抽選応募で集まったファンを対象に、B Jに扮する熊谷さんとのミニゲームイベントも開催された。その様子は、記事の最後でとくとレポートします。
■プレイする際はコスプレ推奨!? 岩元さんプチインタビュー
トークショー終了後の岩元さんを捕まえて、少しだけ話を伺った
岩元さん:真ん中に座らされるとは知らず……何も知らずに入って、台本にも繰り返し「こっからフリーで」と書いてあったので、スクラップ、やるな! と(笑)
−−−−設定画が出た際の沸き方は、すごかったですね
岩元さん:はい、出す機会も少ないし、いつか出したいな〜と思っていたので、嬉しかった。いい反応がいただけてよかったなと。また話が追加されたら、それもいつか一緒に。
−−−−これから「歌舞伎町 探偵セブン」をプレイする方へアドバイスをお願いします
それぞれのゲームに推奨人数がありますが、これは守った方がいいですね。いくつか一人でまわったのですが、これは大人数のほうが楽しかったな、とか一人でじっくりが向いてるなと、それぞれ違いました。
そしてもうひとつ、プレイする時は絶対にコスプレしてほしい! 何でもいいので探偵っぽい格好で。実際に街に出て、物語に入り込めるのもこのゲームの醍醐味なので。僕はハットにチリチリパーマのかつらを被って、『探偵物語』の松田優作さん風の姿で挑んだんですよ(笑)。せっかくなので、新人探偵になりきって遊んでみてください。
−−−−次回続くとしたら、次はどんな探偵を登場させたい?
西澤さんにも少し話したんですが、(設定画で出てきた)キリンのかぶりものをしている探偵を、ぜひぜひ出したくて。目線だけが見えるっていうのもおもしろいじゃないですか。ぜひ採用してほしいです!
(熊谷さん扮するBJと対戦するミニゲーム「BJレッスン」のレポートは次回!)