降りやまない雨 エンディング1
あなたたちはすずがいる場所にたどり着いた。
たどり着いたほこらは、洞窟の中にあった。
洞窟の中に足を踏み入れると、神社以上に厳かな冷たい空気が重くのしかかってくるのがわかる。
屋根の一部が金色の小さいほこらがぽつんと建っていた。そして、ほこらの前にはあるものが1つ転がっていた。
「これが、探していたすず… なのか…?」
そこにあったのは、紐のちぎれた“てるてる坊主”だった。首元には金色の鈴がつけられており、2つのリボンが描かれていて、あおから聞いていたすずの特徴と一致していた。
あなたがそれを両手ですくい上げるのと同時に、後ろでばさっと何かが落ちる音がした。恐る恐る後ろを見るとそこに人の姿はなく、あおの着ていたカッパだけが地面に落ちていた。
「あれ…… あお? どこに行ったんだ?」
カッパに近づき、持ち上げると中にはあおが付けていたのと同じ青いリボンが描かれた“てるてる坊主”がくるまっていた。
少し考えてあなたは、2体のてるてる坊主をまじまじとながめ、めばえ橋でもらった赤い紐を使って繋ぎ直した。
すると、雨の中動き続けた疲れが出たのか、突然あなたは強い眠気に襲われた。