パーティー中の写真をよく見てみよう。

写真⑤で、嶋野賢太郎がトレーに載せた料理を佐伯弥生に差し出し、彼女がそれを取ろうとしている。同じ料理が他の写真にも写っているが、写真⑤と見比べて、何か気付くことはないだろうか？

写真⑤の料理をよく見ると、ピックが刺さっているのは1つだけで、ほかのものにはピックが刺さっていない。それより撮影時間があとの写真⑦では、上記の料理が減っており、すべてにピックが刺さっている。以上のことから、嶋野賢太郎が佐伯弥生に料理を差し出す際、1つにしかピックを刺さず、彼女は必然的にそれを取って食べたという可能性が考えられる。
この料理名は、パーティーのメニューの紙からわかる。

毒物が混入されていたのは「フレンチソルトのチキンソテー」である。

毒物を混入したのは「嶋野賢太郎」である。

証拠として提出すべき資料は「写真⑤」と「写真⑦」である。

「遺体発見直後の現場写真」の用紙から「SHARE STUDIO」というサイトにアクセスしてほしい。このサイトでは、写真の拡大、回転、明るさ調整が可能だ。いろいろと試してみよう。

写真⑪と同じカットである「現場写真のデータ③」に注目。明るさを調整すると、何かが見えてくるはずだ。

「現場写真のデータ③」の明るさを上げると、布団の影になった部分に、バラのようなものが見えてくる。これに見覚えはないだろうか？

写真⑧に写る刈谷徳巳の胸には、バラのようなものがついている。刈谷梨花の供述調書作成用覚書によると、これは「枯れたバラのブローチ」のようだ。つまり、刈谷徳巳が504号室に入り、その際にブローチを落としたという可能性が考えられる。
殺害現場にいた人物は「刈谷徳巳」、その証拠は「現場写真のデータ③」と入力しよう。

緒方宗明が現場写真を撮ってから警察が到着するまでのあいだに、現場で1人になった人物を探そう。

「事件当夜の事情聴取書き起こし」をよく読んでみよう。

緒方宗明は現場写真の撮影後にテック部門リーダーの井口拓也から頼まれ、スタッフマネージャーの堂島正樹を呼びに行き、現場を離れた。つまり現場で1人になった「井口拓也」が、枯れたバラのブローチを持ち去ったと考えられる。

「捜査資料#102」の用紙から「SHARE STUDIO」にアクセスすると、緒方宗明が所有するICレコーダーの音声を聞くことができる。この中に、佐伯弥生が襲われた瞬間が録音されているものはないだろうか？

音声⑥に、佐伯弥生が襲われた際に上げたと思われる悲鳴が録音されている。記録された時刻は10時12分となっているが、「捜査資料#102」によれば、「以前に電池を交換した際に機器の設定時刻がリセットされていたため、参考にならず。実際の時刻との差異は不明」。ICレコーダーの他の音声に、実際の時刻との差異がわかるような手がかりはないだろうか？

音声①の会話の背後にテレビ番組のオープニングと思われる音声が入っている。番組名は何だろうか？

背後の音声をよく聞くと、番組名は「ペッタリぽん」だということがわかる。他の資料から、この番組が放送された時刻を特定できないだろうか？

佐伯弥生が殺されたことを報じる新聞の裏面のテレビ欄より、「ペッタリぽん」が8時ちょうどに放送開始していることがわかる。ここから、ICレコーダーに記録されている時刻と、実際の時刻との差異がわかるはずだ。では、音声⑥の実際の時刻は何時だろうか？（音声①の録音日は不明だが、ここでは音声⑥が録音された時刻のみがわかればよい）

音声①に記録された時刻は0時27分。「ペッタリぽん」の放送開始が8時なので、実際の時刻は、ICレコーダーに記録されている時刻の7時間33分後ということがわかる。佐伯弥生が襲われた時刻には、音声⑥に記録された時刻10時12分に7時間33分を足した「17:45」を入力しよう（音声⑥の悲鳴は録音開始から1分を経たあとなので、より正確な「17:46」でももちろん正解である）。

録音⑦は録音⑥から間もないタイミングで録られているので、たとえホテルの外へ出ていたとしても、それほど遠くへは移動していないはずだ。ホテルのパンフレットに印刷された地図を見ながら、音声⑦をよく聞いてみよう。

音声⑦の背後には、独特なノイズが入っているが、1分46秒あたりからノイズが変化し、規則正しい切れ目が生じている。ここから何かを推測できないだろうか？

音声⑦を聞くと、緒方航平はキャリーバッグに押し込められた状態で、横断歩道の上を移動していた可能性が高いと推理できる。では、音声が途切れたとき、航平はどこにいたと考えられるだろうか？

横断歩道を渡り切って間もなく音声は途切れる。そのとき航平がいた場所は「第二駐車場」である。

航平が押し込められ、運ばれていたのは「キャリーバッグ」だ。

まずは桐山刑事からの手紙に記された、井口拓也の「スマートフォン リモート操作用リンク」の中身を見てみよう。ただし、フォルダを開こうとすると、パスワードを求められ、アクセスできない。パスワードはこれまでの情報ではわからないようだ。どうにかフォルダを開く方法はないだろうか？

パスワード入力欄の下にある「※パスワードをお忘れの方はこちら」というリンクをクリックしてみよう。すると、「秘密の質問」として、「手帳の中の人が住んでいる都市名」を聞かれる。これまでの資料で、「手帳」に関する記述がなかっただろうか？

刈谷徳巳の供述調書作成用覚書には、「井口は胸ポケットに手帳を入れていたこと」「その手帳に想い人の写真を挟んでいたこと」が記されている。秘密の質問を設定したのは井口であり、「手帳の中の人」とは、井口の想い人である可能性が高い。では、井口の想い人とは誰だろう？

SHARE STUDIOに格納された、ICレコーダーのパーティー中の音声をもう一度聞いてみよう。

音声④で、井口がパーティー会場にいる、ある女性を見つめていたことがわかる。その女性を突き止めよう。状況証拠から、その女性は1人に絞られるはずだ。

音声④が録音された時刻は、記録された8時59分に7時間33分を足した16時32分。佐伯弥生が体調不良で中座したのは16時20分（「事件当夜の事情聴取書き起こし」参照）であり、その時点で会場に残っていた女性は大矢佐和子と刈谷梨花しかいない。しかし、井口は刈谷梨花とは初対面（「井口拓也の供述調書作成用覚書」およびICレコーダーの音声⑤参照）なので、見つめていた相手は大矢佐和子と思われる。つまり、井口の想い人＝手帳の中の人は「大矢佐和子」である。では、大矢佐和子が「住んでいる都市」とはどこだろうか？

大矢佐和子の供述調書作成用覚書には、現住所として千葉県が記されているが、供述を読むと、彼女が現在の家に引っ越したのは先々月（2024年1月）であり、それまでは横浜市に住んでいたことがわかる。「秘密の質問」を設定したのが2023年12月28日であることから、「手帳の中の人が住んでいる都市名」には「横浜市」と入力しよう。

開いたフォルダの中にはさらに「Videos」「Design」のフォルダに分かれた2つのファイルがある。それぞれの中身を確認しよう。
一方で、桐山刑事からの手紙にはもう1つのリンクがある。SHARE STUDIOに収められた「キャリーバッグが写った写真」だ。この写真を2つのファイルと見比べると、あることに気付くはずだ。

井口拓也のクラウドストレージにあった「ブラックローズ開発の軌跡_修正前」の動画と、「佐和子さんオフィシャルサイト_デザインラフ」から、ヒマラヤスギが「神の木」と呼ばれていることと、その松ぼっくりが「枯れたバラ」そっくりであることがわかる。
一方の「キャリーバッグが写った写真」を拡大すると、オレンジ色のキャリーバッグに松ぼっくりの飾りがついている。これは、大矢佐和子のオフィシャルサイトに載っていたヒマラヤスギの松ぼっくりのようだ。
また、以前「現場写真のデータ③」で上げると確認できた「枯れたバラ」も、ヒマラヤスギの松ぼっくりと酷似している。床に落ちていたのはバラではなく、松ぼっくりだったのではないか？
つまり、犯人はキャリーバッグを持って504号室に入ったが、佐伯弥生を殺害し、緒方航平を連れ去った際に、キャリーバッグに付いていた松ぼっくりが落ちてしまったと考えられる。
では、オレンジ色のキャリーバッグは誰の持ち物なのだろうか？

ICレコーダーの音声③で、大矢佐和子が「神様の木の実」という言葉を口にしている。これは、キャリーバッグについていた松ぼっくりのことだと考えられる。
また、「刈谷梨花のキャストグラム動画（「刈谷梨花の供述調書作成用覚書」にリンクあり）」には、彼女と刈谷徳巳のキャリーバッグが映っているが、どちらもオレンジ色ではない。そして井口拓也、堂島正樹の二人については、ホテルの従業員なので会場にキャリーバッグを持参していたとは考えづらい。消去法でキャリーバッグは大矢佐和子のものということになる。
犯人は「大矢佐和子」と入力しよう。

その人物の「キャリーバッグ」には、「504号室」に残された「ヒマラヤスギ」の「松ぼっくり」がついていた、と入力しよう。

井口拓也が504号室で拾ったという謎のカードに注目しよう。これと似たものを、今までの資料で見なかっただろうか？

嶋野賢太郎の部屋で見つかった写真（ライブハウスの前で堂島正樹と撮ったもの）をよく見ると、井口が504号室で拾ったものと同じようなカードを持っている人が写っている。このカードは「IMAGOのゴーストカード」である可能性が高い。では、504号室に落ちていたのは一体誰のゴーストカードなのだろうか？

「刈谷梨花の供述調書作成用覚書」とICレコーダーの音声⑤より、ゴーストカードは事件関係者のうち刈谷徳巳、刈谷梨花、堂島正樹の3人が持っていることがわかる。また嶋野賢太郎と大矢佐和子も持っていた可能性もある。
これまでに登場したIMAGOに関する資料を調べてみよう。

「刈谷梨花のキャストグラム動画（「刈谷梨花の供述調書作成用覚書」にリンクあり）」で、IMAGOの歌が流れている。この歌「Welcome to His Side」に耳をすましてみよう。

歌詞をよく聞くと「その手にのせた　四角い夜空　あの子の星に　指を重ねて　強く　強く　あなたの肌を押し当てて　指先に刻みつけて　あなたの名前伝えて　Welcome to his side…」と歌っているようだ。「四角い夜空」はゴーストカードのことを指しているのではないだろうか。では、「あの子の星」とは何だろう？

嶋野賢太郎の部屋で見つかったライブハウス前の写真で、嶋野はIMAGOのフライヤーを手にしている。そのフライヤーに記されたURLから、IMAGOのオフィシャルサイトにアクセスしてみよう。

IMAGOのオフィシャルサイトによれば、「Welcome to His Side」は、ボーカルのI・Aが死んだ弟を想い作った歌であり、「バンドのロゴは、亡くなったI・Aの弟と、そこに集まった4人のメンバーたちをあらわしている」と記されている。オフィシャルサイトのバンドのロゴを見て、ゴーストカードから「あの子の星」を探そう。

オフィシャルサイトにあるバンドのロゴとメッセージから、ゴーストカードの「あの子の星」は、4つの大きな星に囲まれた、真ん中寄りに描かれた大きな星であることがわかる（ロゴの形から、星は広がっている方が下のようだ）。歌詞の通り、「ゴーストカード（四角い夜空）」を手に乗せ、「あの子の星」を指で強く押さえてみよう。

すると、指先に「K・R」の文字が刻まれるはずだ。この「K・R」が、歌詞の中にある「あなたの名前」、つまりカードの持ち主であり、504号室にカードを落とした真犯人だと考えられる。「K・R」とは誰だろうか？

IMAGOのオフィシャルサイトの記載と同様に、「K・R」をイニシャルとして考えると、事件関係者で当てはまるのは1人しかいない。真犯人の名前は「刈谷梨花」、証拠については「謎のカード」および「ゴーストカード」と入力しよう。

ゴーストカードの持ち主が刈谷梨花であるとわかる理由として、「刈谷梨花のキャストグラム動画」で聞こえる「歌」に従うと、「指」に「イニシャル」が現れる、と入力しよう。

ホテルのパンフレットに印刷された地図を見てほしい。先の推理で、刈谷梨花はホテルを出て第二駐車場まで向かったことがわかっている。では、その後どこへ向かったのだろうか？　「刈谷梨花の供述調書作成用覚書」を、隅々までよく見てみよう。

「刈谷梨花の供述調書作成用覚書」で、聴取場所のホテル所在地が「明神町」となっている。「明神町」は地図上でどちらの方向に位置するだろうか？　また、最短距離でそこへ向かえるのはどのルートだろうか？

駐車場案内の注意書きに「※明神町からの道は右折禁止となっております」とある。また、地図上に「右折できません」の記載もある。つまり明神町は、地図の下に見える路地の先だ。刈谷梨花は緒方航平を押し込んだキャリーバッグを引き、第二駐車場を抜けてその路地に向かったと考えられる。移動ルートは「くすせなにたつ」、刈谷梨花の移動ルートがわかる資料は「ホテルのパンフレット」と「供述調書作成用覚書（刈谷梨花）」と入力しよう。

「刈谷梨花の供述調書作成用覚書」をよく読もう。

航平の居場所は、「刈谷梨花」の「勉強部屋」と入力しよう。