【星降る夜と3つ目の殺人】謎付きクリアファイル 試験問題4
第一発見者の「奥須賀進」の証言より、偶然ペンキ缶が落ちたり、ペンキが遺体にかかるはずのない状況だったことがわかる。
すなわち、何者かが何らかの意図をもってペンキを遺体にかけたのである。
また、意図的にペンキをかけた人物は、遺体を見ているはずである。
しかし、その時点で警察に通報をしていない。
つまり、ペンキをかけた人物は被害者を殺害した犯人だと予測できる。
やはりこの事件は殺人事件だと考えるのが妥当だろう。
死亡推定時刻は16時以降、死体発見時刻は17時。
また、ペンキのある屋上が無人だったのは、15時50分~16時30分の間。
すなわち、犯人は、16時~16時30分の間に701号室に入り、曽山明乃に睡眠薬を飲ませ、ベランダから落としたあと、屋上からペンキをかけた人物である。
【問4】
16時~16時30分の間に犯行に及ぶことができる人物が犯人である。
報告書に記載がある通り、「スタッフや入居者の中に、死亡推定時刻に死亡者と接触した人物はいない」ようだが、あらゆる証言などからアリバイを整理すると、「面会者記入表」にある名前のうち、一人だけアリバイがないことがわかる。
その人物は、「??????」と名乗っている人物である。
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ヒント1
時間帯から考えよう。そもそも16時以前に退館している人物は、犯行を行うことはできない。
ヒント2
元倉と乾はそれぞれ、16時から退館まで別の人物とともにいることから、アリバイが証明されている。
ヒント3
16時30分以降に入館した人物も犯行を行うことはできないことから、ただ一人だけ「犯行可能時刻」にアリバイがないことがわかる。
ただ、その人物を調べると、本人はアリバイがあることを証言している。
これは嘘をついているわけではなく、犯人が偽名としてその名前を名乗っていたためである。