「これを切ったら良いんだね！　カットリ！　お願い！」
「まかせろ！」

その瞬間、何かとても大きなものが洞窟の奥から迫ってきます。それに押し出され、あなたとマジアニたちは全員外へと飛び出しました。

「やったー！　外だー！」

「にしても、この地下洞窟そのものが大きなマジアニだったなんてね。看板の情報で幻のマジアニの体長が110mだとわかったときはびっくりしたよ。ということは最初に僕たちが落ちた穴は幻のマジアニの口だったんだね。地震が起こったのもカットリが暴れたのが痛くて動いたからで、食べ物がたくさん落ちていたのもこのマジアニが食べたものが転がっていたんだね」

「なんだぁ。びっくりしたぁ。僕、びっくりさせる側なのにぃ。……間違えて君たちを食べちゃってたんだねぇ。ごめんよぉ。」
「ううん、出られたし大丈夫だよ！　ところで、びっくりさせる側ってどういうこと？」
「僕、びっくり箱と豚のマジアニ、ピッグリバコなんだぁ。マジアニになった時になぜか大きくなったんだけどぉ、みんないっぱい驚いてくれるから楽しいんだぁ。」
「そうだったんだ！　あ、もしかして最後脱出したのって……」
「そうだよぉ。僕のびっくり箱に押し出されて出てきたんだぁ！　もしかしてびっくりしたぁ？」
「うん！　最初から最後までずっとびっくりしっぱなしだよ！」
「やったぁ！　ありがとう！」
「ううん！　よかったら僕たちと一緒に来ない？」
「いやぁ、僕はずっとここにいるよぉ。大きくて迷惑だからここに来たんだけどぉ、いつの間にか気に入っちゃったんだぁ。」
「そっか！　じゃあ僕たち行くね！　絶対また遊びに来るね〜！」

人間より遥かに大きなマジアニが存在していました。ということは人間より遥かに小さいマジアニも存在しているのかも。
あなたが知っているたくさんのマジアニは本当にごく一部にすぎず、まだまだ知らないマジアニがたくさんいるのかもしれません。
次は一体どんなマジアニに出会えるのか、あなたは心躍らせながらテントへと帰っていきました。

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