～第4章～

まだ終了の合図はない、落ち着け、落ち着いて答えを導くんだ……

よしっ答えを送信！

その瞬間、終了のアラーム音が会場内に鳴り響く。

「4人が正解されましたので、3rd Stageは終了となります！ 見事に3rd Stageを突破された方々はこちらです！」

スクリーンに1位から4位のタイムと名前が表示される。

「（あぶねえ、ギリギリ4位!! 意外に俺もいけるのか……？）」

答えを送信し終えた瞬間に終了のアラームが鳴った。もう少し詰まっていたら間に合わなかっただろう。

「さあて、それでは5位以下の方が退場したので、いよいよ皆様を4th Stageにご案内いたします！」

さらに別室へと案内された。ここまで残っているのは……

俺。

そして相変わらず1位通過のドブネズミ。

こんな会場に似つかわしくない美人のマリア。

まるで賢者のようにヒゲをたくわえた、ウィザード。

この4人の誰かが……1,000万円を手に入れる……

賞金の獲得が現実味を帯びてきて、興奮を隠せない。

「さあ皆様！ いよいよやってまいりました、4th Stageはこちら『シークレットメイズ』です！」

案内された先には、モニターに映る巨大迷路。

「これから皆様には迷路を突破し、途中で通った数字をもとに暗号を解読していただきます。このステージをクリアできるのは、先着2人！　勝ち残った2人が、次のファイナルステージへと進んでいただきます！」

ドブネズミに勝つという目的の前に、ここで敗退するわけにはいかない。1位通過は無理でも、なんとか2位に入れればいい。絶対に決勝にいく！

「それでは、ゲームスタートです!!」