「うわぁ！！！」
衝撃音とともに画面が大きく揺れ、タローの叫び声が聞こえた。
モニターには倒れ込んだタローが映っていた。

いったいどうしたんだ!? あなたは画面に向かって呼びかける。
ほんの少し間を置いて、タローがゆっくりと起き上がる。

「いてて… デブリ同士の衝突で、予測していない破片が飛んで来たんだ。ぼくの方は大丈夫……」

タローから返事があったことに胸を撫で下ろす。しかし、衝撃で打ったのだろうか…頭を手で押さえていた。
大丈夫かと声をかけようとした瞬間、船内にけたたましい警告音が鳴り響いた。

『船内倉庫で火災が発生。作業員はただちに脱出ポッドでの退避を行なってください』

「……！ 今の衝撃で火事が起こったんだ！ 」
……タローのいる部屋は脱出ポッドの一区画だ。早く部屋を切り離して避難を！と叫ぶ。
「うん、脱出ポッドの射出ボタンはメインルームにある。押しに行ってくるよ！」

そう言うとタローは立ち上がり歩みを進めるが、その足取りはたどたどしかった。
どうにか扉に辿り着くも、パネルを操作したタローは焦った様子で首を振った。
「だめだ！ デブリが当たった衝撃なのか、この部屋の扉がロックされていて…！ これじゃあメインルームにある脱出ポッドの射出ボタンを押しに行けない…」
タローの体がゆらゆらと揺れ、その場に倒れ込んだ。
「ごめ…ん… マックス……約束、」
…タローからの返事がない、画面から流れるのはアラート音だけだ。
―――――。
画面の向こうのアラートが響いているにも関わらず、あなたは自身のいる空間が恐ろしく静かに感じた。恐怖にも似た、冷えた感情が込み上げてくる。
…嫌だ。
あなたの頭の中にふとそんな言葉が浮かび上がる。
嫌だ。
タローを、死なせたくない。

タローを救出せよ

…冷静になれ、と自分に言い聞かせて考える。
「脱出ポッド」はタローのいる部屋と、メインルームを合わせた区画のことだ……それを宇宙船本体から切り離すことで緊急脱出が可能となる。その射出ボタンはタローのいる部屋の隣、メインルームにある。
しかし現在タローのいるポータルルームの扉は閉まっており、そこからの出入りはできない。
メインルームにある射出ボタンを押すには……

あなたはタローを助けるために、ある行動をし始めた。

タローを助ける方法を考え実行し、その際に現れたキーワードを入力せよ。