Mystery for You 4つの金庫のデスゲーム CLEAR
【エピローグ】
7684。これが最後の番号だ。
最後に出題された暗号を解いたら「NO HINT」になったときには拍子抜けした。
そこで説明を振り返ったところ、正しい番号はこれしか考えられないという結論にいたった。
さあ、入力しよう。
1つめ。7、6、8、4。
……。金庫から音は鳴らなかった。
2つめ。7、6、8、4。
……。これも音は鳴らなかった。
3つめ。7、6、8、4。
……。大丈夫。残った金庫が最後の金庫のはずだ。
最後。7、6、8、4。
ピンポン、ピンポン、ピンポン、ピンポン。金庫が開いた。
金庫が開くと、そこには赤いスイッチがあった。
スイッチを押すと、機械音声が流れた。
「ヘヤノ チュウオウニ タッテ クダサイ」
指示通り部屋の中央に立つと、周囲の壁がゆっくり上昇した。
壁がなくなって初めてわかったが、どうやらここは廃倉庫だったらしい。
わざわざこんな仕掛けを作って人を閉じこめるとは、趣味の悪い人間もいるものだ。
倉庫のさびついた扉を開くと、タクシーが1台止まっていた。
運転手が降りてきて、私に話しかけた。
「わあ、本当に人が出てきた。びっくりだよ。
『この倉庫から人が出てきたら、その人をこの住所まで送ってくれ』って変な依頼があって。
半信半疑で車を出したけど、こんな倉庫から本当に人が出てくるとは驚いた。
この住所まで君を送ればいいのかい?」
運転手の携帯電話の画面には、私の家の住所が書かれていた。
タクシーに揺られながら、自分の身に降りかかった出来事を思い出していた。
はたして私は本当に助かったのだろうか?
今回でゲームが終わったとは言いきれない。
突然次のゲームが始まる不安を抱えながら私は日常を過ごさなくてはならない。
やがてタクシーは見慣れた街にまで戻ってきた。
しかしその風景は今までと少し違って見えた……。
END
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「4つの金庫のデスゲーム」
ディレクター/謎制作:久留島隆史
制作進行:鈴木ひかる
謎監修:武智大喜
デザイン:長藤舞
校正:伊藤紘子、来栖由佳
「Mystery for You」
企画/制作:SCRAP
プロデューサー:きださおり 田口正也
サービス運用:鈴木ひかる 髙波由希帆 来栖由佳
広報:丸山日登美
パッケージデザイン:加藤咲
システム:株式会社メタップスペイメント
エグゼクティブプロデューサー:飯田仁一郎
製作総指揮:加藤隆生