Mystery for You ハロウィンパーティーの恋するキューピッド_はづきEND
あなたは夏宮はづきのLINEに、完成した「パーティーの席順について」の写真を送った。
「写真、見たけどこの席順って……」
「いや、ちょっと待って! 今はまだ、何も言わないで!」
「……一応、確認なんだけどさ、私の夢とか、勘違いってことはないんだよね?」
あなたは夏宮はづきのLINEに「多分」と連絡を返した。
「そっか」
「……あのさ、やっちゃんと話してくるよ」
「このままだときっと、やっちゃんはいつもみたいに一歩引いちゃうと思うんだ。『はづきにあげる』って」
「やっちゃんは察するのが上手だから、今まで私の気持ちを考えて行動してくれてたんだよね。お菓子も、おもちゃも、好きなものも、10年間かかえた思いも、全部」
「私は、そんなやっちゃんに対して、『ありがとう!』って笑ってた。やっちゃんが自分の気持ちを我慢してること、心のどこかで気付いてたはずなのに」
「でも、やっぱりもう、自分の気持ちを我慢なんてしてほしくない。やっちゃんの本当の気持ちを聞きたい」
「そして、これからも、本音で話せるようになりたい」
「だって、やっちゃんは私の大切な幼なじみだもん」
「……。」
「プロフィール帳から、っていう変な気持ちの伝わり方しちゃったけどさ」
「私がやっちゃんと本当の友だちになれたら、そのときに初めて、自分の気持ちにちゃんと向き合える気がするんだ」
「だから、待ってて。ハロウィンパーティーの日に、私から思いを伝えるまで」
「じゃあ、行ってくるね!」
▲画像を保存してシェアしよう
制作進行:田口正也
謎監修:堂野大樹
デザイン:伊坂香央里
校正:森崎理紗 来栖由佳