突然のダイレクトメッセージ ストーリー
あなたはタカシに答えを伝えた。
「わすれないと送れ……わかりました。チャットに送ってみます」
すると、すぐに返信がきた。
「大変です! 自動返信でこんな返事がきました!」
『1週間後に手術をする。だが、ほとんど助かる見込みがない。タカシのことは忘れない』
それはマコトが謎に込めた最期のメッセージだった。
助かる見込みがない手術……。
一見、いい加減でおどけてばかりのマコトだが、様々な葛藤があったのは明らかだった。
タカシに気を遣わせないためにも、病気のことは黙っていたのだろう。
だが手術をする前に、タカシにだけは真実を伝えようと思った……。
「手術って、どう言うことですか⁉︎ なんでそんな謎なんかに……」
タカシは謎解きが苦手だと言っていた。
マコトは自分がいなくなったあとに、タカシがこのメッセージを見るとわかっていたのだろう。
さりげない会話や町の情報、趣味を使った謎……。
もしかするとマコトは「忘れない」ではなく、本当は「忘れないで」と言いたかったのかもしれない。
自分何かが解いてしまってよかったのだろうか。
そんな思いをあなたは巡らせた。
だが、あなたにできることはもう何もない。
タカシになんと返していいか戸惑っていると、再びメッセージが届いた。
「あれ……」
「待ってください」
「1週間後ってことは……」
「今日だ!!」
テキスト越しではあるが、タカシの感情が高ぶっていくのを感じる。
あなたも、勢いのまま返事をする。
「何かできることはありますか!」
「どの病院かがわかれば、会いに行けます! マコトは通っていた病院があったはず……。なんとかしてその病院の名前がわかれば、まだ間に合うかもしれない!」
【マコトの通っていた病院の名前を入力しよう】