突然のダイレクトメッセージ ストーリー
あなたは「来光病院」と伝えた。
すると、しばらくしてタカシから電話番号が送られてきた。
電話をしろという意味だろうか? あなたはすぐに電話をかけた。
「ありがとうございます。今、来光病院に来ました!」
息を切らしながら感謝を述べるタカシ。初めて聞く彼の声は思ったよりも若かった。
電話をつないだまま、タカシが病院の受付カウンターに行く。
「すみません! 今日手術予定の……あいつに会わせください!」
奥の方で看護師らしき人の声が聞こえる。
「お見舞いですか? お名前はわかりますか?」
「……マコトです!」
「苗字? 名前?」
「……」
タカシは黙ってしまった。
そうだ。友達とはいえ、彼らはチャット友達だ。声も顔もわからない。
そもそもマコトという名前ですら、本名かどうか怪しい。
タカシが泣きそうな声であなたに報告する。
「『本名、ふりがな、性別、年齢、部屋番号』がわからないと面会できないみたいです……。ここまで来て会えないなんて……」
だが、あなたは気になっていることがあった。すぐにタカシに伝える。
「もしかしたら、全部わかるかもしれない」
【面会に必要な情報を入力しよう】