広葉樹の中では比較的柔らかく、加工性に優れますが、裂けやすいという特徴もあります。ただしテーブルの脚など、強度が必要な箇所にはあまり向きません。箱ものなどによく利用されます。
水に強く、腐食しにくい樹種で、防腐処理などをしなくても土台に使用できます。縄文時代の遺跡にもクリ材がたくさん使われていることが知られています。また加工すると非常に美しい木目が現れ、その見た目と耐久性から、ウッドデッキやフローリングなどに多く使用されます。
日本固有の種であり、様々な種類があります。木肌はやや粗く、材は軽軟で加工性が良く、構造材や造作材など建築用材として日本では最も多く用いられています。また割裂性が強いことを利用し、樽桶や割り箸の材料としても使われます。年輪の出方によって、非常にバラエティーに富んだ木目が現れます。
日本が世界に誇る高品質な木材です。木肌には美しい光沢があり、建築材のほか、多くの造作材や建具、家具に用いられます。古くから、寺社をはじめ高級な建築物にはヒノキが使われることが多くありました。
インド原産の木材で、仏像や仏具によく用いられます。ビャクダンの香りは独特で、どんなものにも喩えられないと言われています。香りのもとはサンタロールという成分ですが、この成分を化学的に合成することはできません。インド独立の父と呼ばれたマハトマ・ガンジーがテロの銃弾に斃れたとき、荼毘の際にインド各地から藩王国の王(マハラージャ)たちがビャクダンを持ち寄って燃やし、会場がビャクダンの香りでいっぱいになったと言われています。
国産のナラの代替品として使われるようになりました。全体的に木目は粗く、白っぽい色をしています。幅広い用途がありますが、ウィスキーやワインの樽の材料としてよく知られています。